PCR検査は新型コロナウイルスに感染しているかを調べる検査として、最も多くおこなわれています。2020年4月28日には歯科医師によるPCR検査が厚生労働省から認可されましたが、歯科医療機関ではおこなっていません。検査の流れとしては下記となります。
●PCR検査の流れ
PCR検査は保健所などに設置されている帰国者・接触者相談センター、もしくはかかりつけの医科診療所にて相談をおこない、医師が必要と判断したときに検査をおこないます。検査費用はかかりません。
一部の地域では歯科医師会などが医師会に協力する形でPCR検査をおこなっていますが、歯科医院では検査はおこなっていません。
●PCR検査の方法
PCR検査をする場合は、たんを取って検査します。たんがからんでいる人は、たんを出したり、吸い取って検査をします。たんが出ない人は、鼻から綿棒を入れて、鼻の奥の粘液や細胞を取って検査をします。
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●唾液を採取したPCR検査
PCR検査は鼻の奥の粘液や細胞を取りますが、鼻の奥まで綿棒を入れるのは大変なこと、せきやくしゃみが出やすいという欠点があります。唾液の採取によるPCR検査は簡単な方法として、2020年5月中にも厚生労働省から認可されることとなりました。
なお、歯科診療は唾液に接することが多いものの、歯科診療を通しての患者様の感染は日本でも、世界で最も感染者の多いアメリカでも0件となっています。また、歯科医療従事者の感染率が高いという報告もありません。ご安心ください。
ウイルスは口から入ってきます。毎日の歯ブラシのほか、歯科医院での歯のクリーニング、歯周病治療など、口内の細菌を減らして清潔に保つことは、ウイルス感染予防に有効とされています。お口の健康管理が大切となります。
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