●鼻呼吸
人は1日に1万リットルもの空気を吸い込みます。吸い込む空気のなかには、ほこり、ウイルス、細菌が含まれています。細菌は鼻やのどの粘膜に付着して炎症をおこしますが、ウイルスは体内に侵入することで、人に危害を加えます。
鼻にはウイルスや細菌をブロックする効果があり、主に下記3つの効果があります。
効果1
鼻毛がほこりをブロックして、ほこりに付着しているウイルスや細菌の侵入をブロックします。
効果2
鼻の粘膜からネバネバした粘液が出てきて、ウイルスや細菌はからめ取られます。鼻からのどにかけて生えている線毛がベルトコンベアのように動き、たんなどで体外に出されたり、胃に運ばれて胃酸で無害化されます。
効果3
冷たい乾いた空気を吸い込んでも、鼻の中に張り巡らされた毛細血管によって、空気は加温、加湿されます。温度や湿度に弱いウイルスの生存率が下がります。
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●口呼吸
唾液には、ウイルスや細菌から身体を守る防御機能があります。口で呼吸をしていると、口内は乾燥して、唾液のもつ防御機能が低下します。特にドライマウス(口腔乾燥症)を発症していたり、タバコを吸っていると口内はさらに乾燥し、唾液のもつ防御機能をさらに低下します。
また、口呼吸は鼻呼吸のような加温、加湿効果がないため、ウイルスや細菌が肺に侵入しやすくなります。口内が汚れている人は、のどにウイルスや細菌が付着しやすくなり、細菌は炎症をおこし、ウイルスは体内に侵入しやすくなります。
お口をポカンと開けて口呼吸をしている場合は、感染予防のために改善が必要となります。
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