ウイルスの多くは口から入ってきます。ウイルス感染の水際対策、感染拡大防止のためには、唾液を出す生活習慣、口内を清潔に保つことが大切となります。
●ドライマウス
唾液に含まれるIgA(アイジーエー)という免疫物質(抗体)は、身体に悪さをする細菌やウイルスなどの病原体と戦い、病気や感染症から守ってくれます。
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細菌やウイルスが一個体内に侵入しただけでは影響はありませんが、たくさん侵入してしまうと病気や感染症にかかってしまいます。
唾液が減る病気「ドライマウス」の国内患者数は3000万人ともされています。唾液の減少はIgAの減少となり、呼吸器を中心とする病気や感染症にかかりやすくなることが知られています。
ドライマウスは自分自身では気付かないことが多い傾向にあります。日頃から水分摂取を十分におこなったり、よくかむ食事を取り入れるなどして、唾液を出す生活習慣を身に着けていくことが大切となります。
※ドライマウス(口腔乾燥症)の相談、検査、治療は歯科医院でおこなっています。
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2021年3月追記)
ガムをかむことで唾液の分泌が促され、何もしていないときに比べると口内のIgAが2.5倍になることが研究により明らかにされました(Jpn Pharmacol
Ther48(12)2161-6)。ガムについては、虫歯にならないガム(キシリトール、リカルデントなど)がお勧めです。
●歯周病
歯周病菌などの一部の口内細菌は、タンパク質を分解する物質(プロテアーゼ、ノイラミニダーゼ)を作ります。この物質はウイルスが体内に侵入しやすくする効果があり、歯周病菌はこの物質を口内にまき散らしてウイルス感染を手助けしています。
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また、口内が汚れていると敵(細菌、ウイルス)の数が多すぎて、IgAによる防衛が難しくなってしまいます。
歯科医師や歯科衛生士による口腔ケアや歯のクリーニングは、歯周病菌を始めとする口内細菌を減らし、ウイルス感染予防につながります。
※感染予防等のため、定期的な口腔ケアや歯のクリーニングをおすすめしています。
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