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ドライマウスの影響
ドライマウス(口腔乾燥症)は唾液の減少等により口が渇く病気です。管楽器の演奏や歌唱では口の乾燥がパフォーマンスに悪影響を及ぼし、音色、演奏、発声の質が変わることがあります。
1)管楽器
マウスピースの密着性低下
口唇の乾燥によりマウスピースとの密着性が損なわれ、安定した音が出しにくくなります。
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アンブシュアの不安定化
口唇の乾燥、それに伴う口唇の荒れはアンブシュアを不安定にして、安定した音が出しにくくなります。
演奏中の不快感
長時間の演奏では口内の乾燥が不快感や痛みを引きおこして集中力を妨げるほか、口内炎、口唇炎、口臭の原因になります。
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2)歌唱
声帯の変化
口内の乾燥は歌唱がしにくくなるほか、声帯を乾燥させてかすれ声やひび割れた声の原因になります。
呼吸のコントロール
口やのどが乾燥すると呼吸のコントロールが難しくなり、安定した発声が困難になります。
不安の増幅
演奏中の口の乾きは不安を増幅させ、さらに唾液の分泌を少なくさせる悪循環につながることがあります
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ドライマウス対策
ドライマウス対策としては、十分な水分補給、鼻呼吸、ストレス軽減などがあります。ご不明な点等がございましたら、ご来院の際にお問い合わせください。
1)水分補給
水分補給がないとドライマウスを発症するため、こまめな、十分な水分補給をおこないます。水分補給は水、麦茶など、カフェイン、アルコール、糖分を含まない飲料が適しています。
コーヒー、紅茶、緑茶などカフェインを含む飲料は利尿作用があるため、水分補給として適さないだけでなくトイレが近くなるため、演奏や歌唱前の水分補給としては避けた方がよいでしょう。
2)唾液の分泌
よくかんで食事をする、ガムをかむ、適度な会話で顔の筋肉を使うなど、日常的に唾液を出す習慣をつけることが効果的です。スマートフォンやパソコンの長時間の使用は、唾液の分泌が抑えられてしまうため注意が必要となります。
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3)鼻呼吸
口呼吸は口内を乾燥させる原因となるため、鼻呼吸を意識します。口をぽかんと開ける癖がある場合は訓練により改善していきます。
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4)湿度の管理
室内の乾燥は口内やのどの乾燥につながるため、秋から冬にかけての時期は部屋の湿度を適切に保ち乾燥を防ぐようにします。
5)ストレス軽減
ストレスはドライマウスを発症する要因となります。日々の生活においてリラクゼーション、規則正しい生活を心がけ、ストレスをためすぎないようにすることも大切です。
●ドライマウスの検査、治療
ドライマウスの検査、治療では、唾液量や口内の保湿度を測定し、必要があれば治療をおこないます。
治療では水分補給、人工唾液や保湿剤が配合された洗口液の使用、薬の服用、喫煙や口呼吸などの生活習慣の改善をおこないます。また、虫歯や歯周病になりやすいため、定期的に歯科医院で口内の清掃をおこないます。
関連するページ ドライマウス(口腔乾燥症)の検査 ドライマウスの治療で使用される薬剤
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