新型コロナウイルス感染症予防のため、免疫力を高めることが求められてます。お口の健康に対しても、毎日の歯みがきをしっかりする、歯周病の治療をおこなう、歯のクリーニングをおこなうなどして、免疫力を整え、高めていく必要があります。

一方で、免疫力が低下したときに発症しやすいお口の病気もあります。歯の痛みや歯肉の腫れがおきたときは、免疫力が低下していることがあり、感染への注意が必要となります。






●歯周病
成人の多くが歯周病とされ、細菌によって引きおこされます。免疫力の低下があると歯周病菌が繁殖して、歯肉が痛む、うずく、腫れる、歯が浮いた感じがするなどの症状がおきます。

栄養、休息、睡眠を見直したり、ストレス解消をはかったり、歯をしっかりみがくなどして改善していきます。痛みなどの症状が強い場合は、歯科治療が必要となります。

　歯を支える骨が溶けてしまった重度の歯周病

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●虫歯
虫歯の原因は細菌ですが、免疫力の低下があると細菌に対抗できなくなり、しみたり、痛みが生じることがあります。栄養、休息、睡眠を見直したり、ストレス解消をはかるなどしていきます。

もちろん、歯科医院での虫歯の治療が必要となりますので、状況をみて治療を受けるようにしていきましょう。

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●根尖病巣（こんせんびょうそう）
過去もしくは現在の大きな虫歯などを原因として、歯の根の先に膿がたまることがあります。免疫力の低下によって歯の根の先の細菌が繁殖すると痛みが生じ、ときには歯にものが少し当たるだけで激痛が生じます。

自分でできる対処方法としては、抗生物質や鎮痛剤の服用、安静にするなどの方法があります。歯科治療が必要となります。

　根尖病巣



●親知らず
疲れ、睡眠不足、ストレスなどの免疫力の低下により、親知らず周辺の歯肉が腫れることがあります。ときには口が開きにくくなったり、食べ物を飲み込みにくくなったりします。

自分でできる対処方法としては、抗生物質や鎮痛剤の服用、安静にするなどの方法があります。歯科医院で消毒する、機会をみて抜歯するなどの治療をおこないます。

　横に生えた親知らず

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●顎関節症（がくかんせつしょう）
感染症拡大によって大きなストレスを感じたり、家でスマートフォンやゲームをする機会が増えることがあります。これらは歯を食いしばることが多く、無意識の長時間の歯の食いしばりによって、あごが痛む、口が開きにくいなど、顎関節症を発症することがあります。

顎関節症への対処方法としては、意識して歯を食いしばらないようにします。また、ストレスは免疫力を低下させますので、人の少ない時間に散歩をするなどして、ストレス解消をはかっていきましょう。なかなか治らない場合は、歯科医院で診てもらいましょう。

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