ウイルス感染予防のための歯みがき

ウイルスは口や鼻から侵入してきます。新型コロナウイルス感染症の予防のためには、手洗い、マスクの着用のほか、口内を清潔に保つことも大切となります。

歯みがきがしっかりできていなかったり、定期検診を控えていたり、歯周病の治療をそのままにしておくと、口内は汚れ、細菌は繁殖して、ウイルスが体内に侵入しやすくなります。下記はウイルス感染予防のための歯みがき方法です。

新型コロナウイルス感染症について


しっかり時間をかけて歯をみがきましょう
歯みがきは汚れを除去するだけでなく、口内のウイルスや細菌を除去して減らす行為でもあります。

口内の細菌はプロテアーゼという酵素をつくり、この酵素は口内やのどの細胞表面のたんぱく質を破壊して、細胞内にウイルスが侵入しやすくします。そのため、口内が汚れて細菌が多いと、ウイルスに感染しやすくなります。

1回の歯みがき時間が30秒、1分という人がいますが、これでは口内の汚れ、ウイルス、細菌は十分に除去できません。しっかり時間をかけてみがくようにしましょう。

歯ブラシ

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舌もみがきましょう
ACE2(アンジオテンシン変換酵素2)受容体という細胞表面のたんぱく質にくっついて、新型コロナウイルスは細胞内に侵入します。ACE2受容体はのどよりも口内、特に舌に多いとの研究報告もあり、ウイルスは舌の表面からも侵入します。

舌みがきで、舌表面にあるウイルスによって死滅した細胞や生きたウイルスを除去していきます。ただし、過度な舌みがきは舌を傷つけてしまい、逆効果となりますので注意が必要となります。

舌みがき  舌みがき
2020年5月5日に放送された「東洋医学 ホントのチカラ 今こそお家で!セルフケアSP」(NHK)では、感染予防のために「舌みがき」を勧めていました。

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デンタルフロスや歯間ブラシをつかいましょう
歯ブラシだけでは歯と歯の間は6割弱しか汚れが取れません。デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯と歯の間にいる細菌を減らし、歯肉の炎症を抑えて、細菌が繁殖しにくい歯肉の形態にしていくことも大切となります。

デンタルフロス

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歯みがき粉は歯周病予防向きがおすすめ
新型コロナウイルス感染症は、肺炎が一気に重症化して死亡することが多くみられます。これは免疫細胞が過剰に反応して暴走する「サイトカインストーム」という現象が関わっているとされています。

歯周病菌がまき散らす毒物(LPS)は肺炎の原因となりますが、サイトカインストームの防止のためにも、成人の方は歯周病予防に重点をおいた歯みがき粉がおすすめです。成人の8割が歯周病とされいますので、歯科医院での歯周病予防と治療も同時におこなうようにもしましょう。



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うがい薬を使用しましょう
重症急性呼吸器症候群(SARS、サーズ)、中東呼吸器症候群(MARS、マーズ)の原因であるサーズコロナウイルス、マーズコロナウイルスなどのコロナウイルスに、ポピドンヨードを使用したうがい薬(製品名ではイソジン、明治うがい薬が該当)が、効果があることが確認されています。

ブクブクうがいとガラガラうがいをすることで、口とのどの殺菌、消毒をおこなうことができますそのほか、リステリンも効果があるとされています。

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分からなければ歯科衛生士や歯科医師に聞いてみましょう
歯みがきは簡単そうにみえて、なかなか難しいものです。上手くみがけなかったり、質問があるときはお近くの歯科医院に受診して聞いているのも方法です。歯みがきは命に関わる大切な行為です。しっかり歯をみがいていきましょう。



ウイルス感染予防のための歯みがき 横浜・中川駅前歯科クリニック