胃の病気と口臭
口臭治療をしていると、「胃が悪いから口臭がする」、「胃が臭いから口臭がする」と話される患者様がいます。口臭の9割以上は口の中に原因があるものの、まれですが胃の病気が原因の口臭があります。



1)胃炎、胃潰瘍
胃炎や胃潰瘍になると、食べたものが十分に消化されずに残ってしまうことがあります。すると、食べ物は異常に発酵して悪臭を発生。この臭いの成分が血液に取り込まれて、肺を通して口臭となります。卵の腐ったような口臭があります。

口臭 まれですが胃の病気が原因で口臭がすることがあります

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2)胃食道逆流症(逆流性食道炎)
胃食道逆流症は胃の内容物が逆流する病気ですが、胃液や酸性ガスも口まで上がってくるため、口臭はツ〜ンとした特有の刺激臭があります。また、口の中が酸性になりやすく、細菌が繁殖しやすい環境のため、これもまた口臭の原因となります。

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3)胃がん
がんになると口臭が強くなることがあります。卵の腐った臭いがしますが、口の中が汚れていたり、胃炎、胃潰瘍でも同じような臭いがあるため、口臭はがんの決め手にはなりません。

研究段階であるものの、がん探知犬は人の息から、その人ががんになっているかを診断できます。日本医科大学で飼育されているがん探知犬「マリーン」は、9割を超す的中率でがんを発見します。がんになると、人では分からないものの特有の口臭はあるようです。

胃痛 がんになると口臭が強くなります

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●胃の内容物と口臭
口臭は口から息をはき出すときに発生します。このときは、口から胃に通じる経路は息がもれないように完全に閉鎖され、口から肺に通じる経路のみつながっています。そのため、健康な身体であれば、胃の臭いが直接口臭になることはありません。

食べ物による口臭は、臭いの物質が口の中に残っていたり、臭いの物質が血液に取り込まれて肺を通して発生するもので、胃からおこるものではありません。

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口臭の予防方法、改善方法についてご不明な点がありましたら、些細なことでも構いませんので、ご来院の際にお気軽にお問い合わせください。


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