噛みしめ呑気症候群 横浜・中川駅前歯科クリニック

呑気症(空気嚥下症)とは

呑気症(どんきしょう)は「げっぷ」や「おなら」がたくさん出たり、腹部の膨満感や吐き気が生じる症状をいいます。

空気嚥下症(くうきえんげしょう)ともいい、唾液を飲み込むときに空気も飲み込んでしまうためにおきます。胃や大腸に存在する空気の7割ほどは飲み込みによるものとされています。

げっぷは食道、胃からのどに音を伴って空気が逃げる現象をいい、若い人の4%に過度なげっぷがあるとの報告もあります。呑気症は決してめずらしい症状ではありません。



噛みしめ呑気症候群とは

噛みしめ呑気症候群(かみしめどんきしょうこうぐん)は、日常的な無意識のかみしめと呑気症によっておきる病気です。東京医科歯科大学の研究者によって命名されました。

ストレス、うつ病、長時間のパソコン業務やスマートフォンの使用などによって無意識に歯をかみしめ続けていると、肩こり、あごの痛みや違和感、頭痛、耳鳴りが生じます。

無意識の歯のかみしめは、唾液を飲み込むときに1回あたり3〜5ccの空気も飲み込んでしまいます。その結果、腹部に空気がたまり、げっぷ、おなら、腹部の膨満感、吐き気といった呑気症の症状があらわれます。


噛みしめ呑気症候群の症状

肩こり/首の痛み、こり/あごの痛みや違和感/のどの違和感/吐き気/頭痛/耳鳴り/ふらつき/目の痛み/げっぷ/おなら/腹部の膨満感/胃の不快感/腹痛/腸管拡張/胃下垂/過敏性腸症候群/顔面の痛み/口臭  ほか

肩こり



噛みしめ呑気症候群の治療

噛みしめ呑気症候群(呑気症、空気嚥下症)の治療は、歯科、心療内科、精神科などでおこないます。

無意識のかみしめは本人でも気付かないことが多く、呑気症は空気が原因のために、胃や腸の検査をおこなっても発見されないことが多く、診断がつかず、有効な治療が見つからずにあちこちの医療機関を受診する人が多い傾向にあります。主な治療は下記となります。


1)マウスピース(スプリント) 歯科
マウスピースを作製して装着します。日中や夜間に歯をかぶせることにより、食いしばりを防ぎます。


2)口腔筋機能療法(MFT) 歯科
舌の位置や噛みしめ癖の改善、飲みこむ動作の正常化を訓練によりおこないます。

関連するページ  TCH(歯列接触癖)


3)食事方法の改善 歯科
早食いがあればゆっくり食べる、少しずつ食べる、炭酸飲料を多く飲んでいるようであれば控えるなどして空気を飲み込まないような食事をおこないます。

関連するページ  食育・栄養


3)薬物療法、カウンセリング 心療内科、精神科 (歯科)
噛みしめ呑気症候群や空気嚥下症を発症する人の多くは、職場や学校などでの強いストレスがあったときに発症する傾向があります。心療内科、精神科などで処方された薬を服用したり、カウンセリングを受けることで、かみしめの原因となっているストレスを取り除いていきます。

関連するページ  統合失調症  うつ病


4)そのほか 外科 (歯科)
大量に空気を飲み込み腸閉塞など内臓に問題があるときは、外科手術により改善をはかることがあります。ボツリヌス療法が有効なこともあります。

関連するページ  ボツリヌス療法  ボツリヌス療法 Q&A

診察



マウスピース(スプリント)作製の流れ

1回目のご来院
お口の中を診させていただきます。大きな虫歯があるなどの問題がなければ、歯の型をとります。

2回目のご来院へ

2回目のご来院
調整した後にお渡しします。

マウスピース

呑気症(空気嚥下症)、噛みしめ呑気症候群のご相談、治療を希望される場合は、お手数ですが事前にご予約ください。



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