●呑気症(空気嚥下症)とは
呑気症(どんきしょう)は、無意識に大量の空気を飲み込み、胃腸にたまることでゲップやおなら、腹部の膨満感、吐き気を引きおこす病気です。
空気嚥下症(くうきえんげしょう)ともいい、早食い、食いしばり、TCH(歯列接触癖)により唾液を飲み込むときに、空気も飲み込んでしまうためにおきます。胃や大腸に存在する空気の7割ほどは、飲み込みによるものとされています。ゲップは食道、胃からのどに音を伴って空気が逃げる現象をいいます。
関連するページ TCH(歯列接触癖)
●?気症(空気嚥下症)の患者像
呑気症の有病率は成人の数%〜10%以上、小児では2022年に発表された世界21ヶ国でおこなった調査で3.6%と報告されています。性別では小児は差はないものの、成人では女性に多く、年齢では学童期、思春期、20歳代〜50歳代に多くみられます。
精神的ストレス、不安、発達障害、噛みしめ、歯列接触癖(TCH)、睡眠時無呼吸症候群(CPAPの治療中)などで発症する割合が高い傾向があります。
関連するページ CPAPについて
●噛みしめ呑気症候群とは
噛みしめ呑気症候群(かみしめどんきしょうこうぐん)は、日常的な無意識の噛みしめと呑気症によっておきる病気です。東京医科歯科大学(現 東京科学大学)の研究者によって命名されました。
ストレス、うつ病、長時間のパソコン業務やスマートフォンの使用などによって無意識に歯を噛みしめ続けていると(TCHも含める)、肩こり、あごの痛みや違和感、頭痛、耳鳴りが生じます。
無意識の歯の噛みしめは、唾液を飲み込むときに1回あたり3〜5ccの空気も飲み込んでしまいます。その結果、腹部に空気がたまり、ゲップ、おなら、腹部の膨満感、吐き気といった呑気症の症状があらわれます。
噛みしめ呑気症候群の症状
肩こり/首の痛み、こり/あごの痛みや違和感(顎関節症)/のどの違和感/吐き気/頭痛/耳鳴り/ふらつき/目の痛み/ゲップ/おなら/腹部の膨満感/胃の不快感/腹痛/腸管拡張/胃下垂/過敏性腸症候群/顔面の痛み/口臭 ほか

●噛みしめ呑気症候群の治療
噛みしめ呑気症候群(呑気症、空気嚥下症)の治療は、歯科、心療内科、精神科などでおこないます。
無意識のかみしめは本人でも気付かないことが多く、呑気症は空気が原因のために、胃や腸の検査をおこなっても発見されないことが多く、診断がつかず、有効な治療が見つからずにあちこちの医療機関を受診する人が多い傾向にあります。主な治療は下記となります。
1)マウスピース(スプリント) 歯科
マウスピースを作製して装着します。日中や夜間に歯をかぶせることにより、食いしばりを防ぎます。
2)口腔筋機能療法(MFT) 歯科
舌の位置や噛みしめ癖(TCH)の改善、飲みこむ動作の正常化を訓練によりおこないます。
3)食事方法の改善 歯科
早食いがあればゆっくり食べる、少しずつ食べる、炭酸飲料を多く飲んでいるようであれば控えるなどして空気を飲み込まないような食事をおこないます。
関連するページ 食育・栄養 栄養指導
3)薬物療法、カウンセリング 心療内科、精神科 (歯科)
噛みしめ呑気症候群や空気嚥下症を発症する人の多くは、職場や学校などでの強いストレスがあったときに発症する傾向があります。心療内科、精神科などで処方された薬を服用したり、カウンセリングを受けることで、噛みしめの原因となっているストレスを取り除いていきます。
関連するページ 統合失調症 うつ病
4)そのほか 外科 (歯科)
大量に空気を飲み込み腸閉塞など内臓に問題があるときは、外科手術により改善をはかることがあります。ボツリヌス療法が有効なこともあります。
関連するページ ボツリヌス療法 ボツリヌス療法 Q&A

●マウスピース(スプリント)作製の流れ
1回目のご来院
お口の中を診させていただきます。大きな虫歯があるなどの問題がなければ、歯の型をとります。
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2回目のご来院
調整した後にお渡しします。

呑気症(空気嚥下症)、噛みしめ呑気症候群のご相談、治療を希望される場合は、お手数ですが電話(045-910-2277)にてご予約ください。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
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関連するページ 歯ぎしり 発達障害