薬物依存症とは、シンナー、覚醒剤などの薬物を使用し続け、やめようと思ってもやめられない状態です。薬物依存症は、歯の健康にも大きな影響を及ぼします。



シンナー


シンナーとは
シンナーは塗料を薄めて粘度を下げるために使用される「うすめ液」の総称です。シンナーにはたくさんの種類があり、その一つがトルエンです。トルエンは溶かす力が非常に強く、塗料だけでなく、接着剤、ゴム、インク、油なども溶かせるため、様々な材料に使用されています。


トルエンによる薬物依存
トルエンは1960年代に若い人の間で流行した、シンナー遊びに使用された化学物質です。

トルエンを吸い込むことにより、強い快感を感じ、日常生活が楽しく感じます。しかしながら、吸い続けるうちに幻覚、幻聴などの症状があらわれたり、回復不能の脳障害や全身の筋肉、骨が衰えます。

副作用から逃れるためにさらにトルエンを吸い込み、多数の意識不明、死亡者がでたため、1970年代に法律で規制されるようになりました。現在は購入時に申請をおこなう必要があります。

倦怠感


トルエンによる歯への影響  前歯を中心に歯が溶けてボロボロになる
トルエンは歯を溶かす作用があり、歯が溶ける病気である「酸蝕症」に似た症状があらわれます。歯の中がスカスカになり、前歯を中心に歯がボロボロになる傾向があります。

塗装業などでトルエンは広く使用されていますが、十分に換気がされている環境であれば問題はありません。シンナー遊びでは、ビニール袋にシンナーを入れて吸い続けるため、換気がされず、歯が溶けていきます。

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覚醒剤

覚醒剤とは
覚醒剤(かくせいざい)とは神経を刺激する薬のことをいいます。日本では覚せい剤取締法により、アンフェタミン、メタンフェタミンなどを含むものは厳しく規制されています。俗称としてシャブ、スピード、アイスなどとよばれています。

アンフェタミン、メタンフェタミンを使用した薬は、戦前(~1945年)までは規制が必要との考えが全くなく、疲労回復、眠気覚ましの薬として広く使用されていました。現在は薬としての使用も厳しく制限されていますが、ヒロポンという名称でナルコレプシー、うつ病、統合失調症の薬として使用されています。

ヒロポン

関連するページ  ナルコレプシー  うつ病  統合失調症



覚醒剤による薬物依存
アンフェタミン、メタンフェタミンは幸せな気分にさせ、気分は高まり、疲れが取れるほか、食欲がなくなるためダイエットに使用されることがあります。

しかしながら効果がなくなると、うつ症状、疲れ、不眠、無気力感があらわれます。依存性があるほか、徐々に効果が得られなくなるため使用量が増えていき、幻覚や妄想などの症状があらわれます。

あぶり



覚醒剤の歯への影響  歯が溶ける、強い歯ぎしり、虫歯ができても痛みがでない
覚醒剤は製造過程で強い酸を使用しており、その酸によって歯が溶ける病気である「酸蝕症」に似た症状があらわれます。

覚醒剤の副作用によって強い歯ぎしりや食いしばりをおこなうため、歯が大きく削れたり、欠けることもあります。気分の高まりなどにより歯をみがかず、清涼飲料水やアルコールの摂取が多くなるため口内は汚れ、虫歯が多発し、歯がボロボロになる傾向がみられます。

大きな虫歯ができても、覚醒剤の作用によって痛みがでないこともあります。メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA、俗称:エクスタシー)も同様の影響がみられます。

関連するページ  歯ぎしり  虫歯


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薬物依存症(シンナー、麻薬)
薬物依存症(シンナー、麻薬) 横浜・中川駅前歯科クリニック