白血病 横浜・中川駅前歯科クリニック
白血病

白血病とは

白血病は血液のがんです。血液の中にがん細胞が作られて、血液や骨髄の中にがん細胞(白血病細胞)が増えてしまう病気で、急激に進行する急性白血病と、ゆっくりと進行する慢性白血病に分けられます。

がん化した細胞の種類により、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、成人T細胞白血病などに分けられ、国立がん研究センター(2020年)の調査によると、年1.4万人が発症しています。

原因の多くは不明ですが、成人T細胞白血病はウイルスが原因で、ダウン症候群などの染色体異常の病気は高率で白血病を発症します。症状としては、息切れ、疲れやすさ、鼻出血、貧血などの症状があります。歯肉の腫れ、出血、痛みを伴うことがあり、歯科治療をきっかけに白血病がみつかることもあります。

歯磨き

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口内と口周辺の症状

白血病を発症すると血が止まりにくくなるほか、白血病細胞の広がり(浸潤)によって歯肉やあごが腫れたり、痛みが生じたりします。虫歯、歯周病、顎関節症、親知らずの腫れなど、一般的な歯科の病気と症状が変わらないことも多く、白血病の症状と見分けるのが難しいこともあります。


白血病を発症するとあらわれる口内と口周辺の症状
歯肉から血が出る/口内の粘膜から血が出る/歯肉が腫れる、痛む/歯が痛む/歯がグラグラする/抜歯後に血が止まらない/口内炎できる/口角炎/舌が白い/口が開きにくい/親知らずが腫れる/あごが腫れる/頬が腫れる

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白血病と歯科

口内の細菌が増えると感染しやすい状況となることから、歯科医院にて虫歯や歯周病の予防をおこない、口内を清潔に保っていくことが重要となります。白血病の治療前後だけでなく、症状が落ち着いて安定した状態(寛解期)や治った後においても、口内を清潔に保っていくことが重要となります。


1)周術期口腔機能管理
化学療法開始前に、可能な範囲で虫歯や歯周病の治療、歯のクリーニング(口腔ケア)をおこなうことで、口内の細菌を減少させ、感染しにくい環境を整えます。多数の虫歯や大きな虫歯があっても、入院までに日数がないことが多く、この場合は応急処置だけでもおこなうようにします。

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2)出血、腫れ
歯肉や口内の粘膜からの出血が特徴的で、白血病の症状として最初にあらわれることがしばしばあります。歯肉が腫れることがあり、時には歯が見えなくなるほど腫れたり、痛みがでたり、歯がグラグラすることがあります。歯肉全体が腫れることもあれば、親知らずの歯肉のみなど限定して腫れることもあります。

腫れが大きいものは白血病細胞が歯肉に広がったによるものですが、腫れが小さいものは合併症によるもので、歯みがきや歯のクリーニング(口腔ケア)によって改善されます。

歯のクリーニング

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3)口内炎(口腔粘膜炎)
白血球の一つである好中球の減少や免疫力の低下、抗がん剤の副作用により、口内炎ができやすくなります。歯のクリーニング(口腔ケア)やうがい薬の使用などによって、症状の改善がおこなわれます。

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4)虫歯
白血病治療中の嘔吐、口内炎、だるさによって十分な歯みがきができなかったり、放射線治療の影響によって虫歯ができやすい傾向があります。白血病の治療後は虫歯の治療をおこなうだけでなく、虫歯の予防処置をおこなっていくことが大切となります。

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当クリニックでは白血病の方の歯科治療をおこなっていますが、症状によっては高次医療機関での歯科治療となります。歯とお口の健康、歯科治療について、ご不明な点等がありましたら、お気軽にご相談ください。



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