小児がんとは

小児がんとは、15歳未満の小児がかかるがんの総称です。白血病が4割、脳腫瘍が2割を占め、そのほかにリンパ腫、神経芽腫、胚細胞腫瘍などがあります。年間2000~2500人が発症し、手術、抗がん剤、放射線治療、造血幹細胞移植(骨髄移植ほか)などの治療がおこなわれます。

入院

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がん治療前の歯科治療

がん治療中には、抗がん剤や放射線治療の影響によって、虫歯、歯周病(歯肉炎)、口内炎(口腔粘膜炎)、ドライマウス(口腔乾燥症)が高い頻度で発生し、感染症の原因となることがあります。

入院中は口内に痛みが生じたり、歯みがきができない期間が続くこともあります。がん治療前に虫歯の治療や歯のクリーニング(口腔ケア)などの歯科治療をおこなうことで、感染しにくい口内環境にしていきます。

診察

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がん治療後の歯科治療

小児がんはがんの発見が難しく、がんの増殖が速いものの、抗がん剤や放射線治療に対する効果が高く、大半の小児が治る病気となりました。しかしながら、がん治療の影響により、虫歯が多かったり、歯の形成障害があらわれたりします。


1)虫歯
抗がん剤や放射線治療による唾液の減少、免疫力の低下により、がんの治療を受けた小児は虫歯が多い傾向があります。

虫歯になりやすい状態はがん治療後もしばらくは続くため、自宅でしっかり歯をみがいたり、食生活に気を付けるだけでなく、歯科医院に定期的に通院して虫歯の予防処置を受けるなどの対策をおこなっていくことで対応していきます。

歯磨き

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2)形成障害
歯は8歳頃までに完成しますが、この時期に受けたがん治療によって永久歯の本数が足りなかったり(先天性欠如)、生えてくるのが遅い、歯が小さい、歯の根が短い、歯の表面が十分にできない(エナメル質形成不全)などの症状があらわれます。

7割の小児に形成障害があらわれたとの報告もあり、歯がつくられる時期に大量の抗がん剤や放射線照射を伴う造血幹細胞移植を受けるとリスクが高まります。

小児がんの治療の有無に関わらず、歯の本数が少ない小児は1割(日本小児歯科学会調査)、エナメル質形成不全は小児の2割(同)にみられるなど、決して頻度の低いものではありません。必要に応じて矯正治療などをおこないます。

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当クリニックでは小児がんのお子さんの歯科治療をおこなっています。歯とお口の健康、歯科治療について、ご不明な点等がありましたら、お気軽にご相談ください。



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