Q.周術期(しゅうじゅつき)とは何ですか?

A.入院前から、手術、退院後を含めた手術前後の期間をいいます。


Q.周術期口腔機能管理とは何ですか?

A.
手術前から退院後まで、歯科医師、歯科衛生士らによってお口の健康管理をおこなっていくことをいいます。

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Q.なぜ周術期口腔機能管理をおこなうのでしょうか?

A.
手術後の発熱や肺炎の予防、入院期間の短縮、医療費の削減などの効果があります。ときには生死を分けることもあります。


Q.子供でも周術期口腔機能管理をおこなったほうがよいでしょうか?

A.可能であれば、ぜひおこなうようにしてください。

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Q.周術期口腔機能管理では何をおこなうのでしょうか?

A.
歯科医師や歯科衛生士による歯のクリーニング、入院前の虫歯や歯周病治療、抜歯などをおこないます。

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Q.入院まで期間がありませんが虫歯がたくさんあります。入院を延長したほうがよいでしょうか?

A.
入院の延長は必要ありません。虫歯治療は完全に治すことを目的としているのではなく、入院期間中に歯の痛みがでて、手術などに悪影響を及ぼさないことを目的としています。


Q.マウスピースを作製するように医師の先生から言われました。何に使用するのでしょうか?

A.
全身麻酔をおこなうときに、歯が折れたり、欠けたりしないようにするために使用します。

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Q.手術前に歯科に受診するという話は、これまで聞いたことがなかったのですが。

A.2012年にがん治療に対して健康保険導入されて始まりました。その後、呼吸器科、脳神経外科、整形外科などに対象が広がりました。最近では大きな病院を中心に周術期管理チームが設立され、病院内もしくは地域の歯科医院と連携して手術前後の歯科治療を積極的におこなっています。

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Q.抗がん剤による治療を通院でおこないます。周術期口腔機能管理は必要ですか?

A.必要です。現在は抗がん剤治療を受ける方の大半は通院治療となっており、通院治療では病院以上にお口の管理が必要となります。

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Q.抗がん剤治療時に周術期口腔機能管理をおこなわないと、どうなりますか?

A.口内炎(口腔粘膜炎)などの合併症の発生率が高くなります。国立がん研究センターの調査では、1000人あたり1.8人の割合で、抗がん剤治療前に歯科治療をおこなわなかったことが原因で死亡するとのことです。

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Q.抗がん剤治療中に口内炎(口腔粘膜炎)ができると、どうなりますか?

A.時として医療用麻薬が必要なほどの激痛となり、治療を中断せざるを得ないこともあります。口内炎予防のためにも周術期口腔機能管理は必要となります。


Q.心臓の手術をおこないます。感染性心内膜炎の予防のために、周術期口腔機能管理をおこなうように言われました。

A.手術後に感染性心内膜炎をおこすと、死亡率が20〜25%と高くなります。口内の汚れ、虫歯、歯周病があると、感染性心内膜炎の発症率が高くなるため、周術期口腔機能管理は必要となります。

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Q.合併症の予防のために、口内の清掃よりも良い方法はありますか?

A.世界中の研究者が抗生物質の服用、洗口液の使用などを試してみましたが、口内の清掃に勝るものはないとの結論に達しています。


Q.周術期口腔機能管理により、手術後の肺炎を完全になくすことはできますか?

A.完全になくすことはできませんが、手術後の肺炎発症のリスクを軽減することができます。


Q.手術後の合併症で肺炎をおこすとどうなりますか?

A.入院期間が延び、医療費の負担も大きくなります。大規模調査では、手術後の肺炎発症を防ぐだけで入院期間が大幅に短縮でき、医療費が1人あたり285万円も安くなったとです。


Q.周術期口腔機能管理により、がんの手術をおこなった部位の感染リスクを減少させることはできますか?

A.できます。周術期口腔機能管理は口腔がん、食道がんだけでなく、口とは遠く離れた大腸がんの感染リスクも減少させることが明らかになっています。


Q.頭頚部がんで放射線治療を受けます。放射線治療により虫歯ができやすくなると聞きました。

A.放射線治療による唾液の減少などにより、治療数ヶ月〜数年後に広範囲に虫歯が多発する傾向にあります。歯科医院での十分な虫歯予防処置が必要となります。

関連するページ  頭頸部がん治療に対する口腔ケアの効果  放射線障害性ドライマウス


Q.頭頚部の放射線治療後に虫歯が多発しています。放置したらどうなりますか?

A.大規模調査では頭頚部がん放射線治療後の7.6%の患者さんが顎骨壊死(がっこつえし、あごの骨が腐ること)を発症しており、虫歯、歯の根の膿(根管病巣)、抜歯が放射線による顎骨壊死のリスクを高めます。


Q.顎骨壊死は放射線治療以外でもおきますか?

A.おきます。がん、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、関節リウマチの治療などで使用される薬によっておきることがあります。

関連するページ  骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ)  Q&A


Q.中川駅前歯科クリニックでは、周術期口腔機能管理をおこなっていますか?

A.
当クリニックでは2011年に国立がん研究センターの連携歯科医院に認定されてから、手術前、手術後の患者様の歯科治療をおこなっております。お気軽にご相談ください。

関連するページ  国立がん研究センターとの医療連携について


Q.入院までの期間がありません。すぐに診てもらえますか?

A.
当クリニックでは、できる限り早くご予約を取らせていただいております。お気軽にお申し付けください。


Q.医師の紹介状があったほうがよいでしょうか?

A.
周術期口腔機能管理の患者様も多くは医師の紹介状を持参されておりますが、紹介状はなくてもかまいません。


Q.周術期口腔機能管理を全くおこなっていない病院に入院します。医師の相談なしに受診してもよいでしょうか?

A.
希望されるようでしたら診させていただきます。お気軽にご来院ください。


Q.血液サラサラの薬を服用しています。手術前に抜歯はできますか?

A.できます。基本的に血液サラサラの薬(抗血栓薬)を服用したままでの抜歯となります。

関連するページ  抗血栓薬(血液サラサラの薬)と歯科治療 Q&A


Q.手術日も歯みがきは必要ですか?

A.口内の細菌数を減らすために、当日も歯みがきは必要です。


Q.入院中に紛失すると困るので、入れ歯は自宅に置いていったほうが良いでしょうか?

A.入院時も入れ歯は必要です。ご持参ください。


Q.口腔の緩和ケアをおこなっていますか?

A.おこなっています。お気軽にご相談ください。

関連するページ  がん治療における口腔の緩和ケア  終末期の歯科治療(緩和ケア)



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周術期口腔機能管理(手術前の歯科治療) Q&A
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