がん治療における口腔の緩和ケア 横浜・中川駅前歯科クリニック
がん治療における口腔の緩和ケア

緩和ケアとは

緩和ケアとは、がん患者さん、ご家族に対して、痛みや不安などの苦しみを和らげる医療行為をいいます。

緩和ケアというとがん終末期の方に対しておこなう医療というイメージが強いのですが、初期のがんも含めて、全てのがん患者さんが緩和ケアの対象となります。また、治療が始まってからではなく、がんと診断されてから緩和ケアが始まります。

緩和ケア

当クリニックには国が定めた緩和ケア研修を受講し、厚生労働省健康局長から緩和ケア研修修了証を交付された歯科医師が在籍しています。お気軽にご相談ください。

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緩和ケアをおこなう場所

がん診療連携拠点病院の指定を受けている全ての医療機関には緩和ケアに対応できる機能があります。緩和ケア病棟や医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床心理士らで構成される緩和ケアチームでの活動を通して、入院だけでなく外来診療においても対応できる体制が整っています。

自宅で緩和ケアをおこなうときは、訪問診療をおこなっている医院(医科)や訪問看護ステーションがおこないます。口腔の緩和ケアにおいては、患者さんが歯科医院に直接受診したり、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士らがご自宅や施設にお伺いしておこないます。

がん診療連携拠点病院

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●口腔の緩和ケア

口腔の緩和ケアとして下記があげられます。歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士らが口腔の緩和ケアをおこないます。


1)口腔粘膜炎(口内炎)
抗がん剤治療、放射線治療後に口内の粘膜に炎症がおきます。発症頻度が高く、唇、頬、舌などの軟らかい粘膜にでき、痛みが強く食事ができなくなることがあります。

緩和ケアとして歯科医師や歯科衛生士により、痛みを和らげる治療、口内の清掃をおこないます。また、管理栄養士による栄養指導(食事指導)をおこない、痛みがあっても十分な栄養が摂取できるようにしていきます。

関連するページ  抗がん剤による口内炎(口腔粘膜炎)  口腔粘膜炎の分類


2)口唇ヘルペス
口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型を主な原因とする感染症で、唇やその周辺に水ぶくれができる病気です。

日本人の5〜7割が感染しているともされ、無症状であったものが、がん治療により抵抗力が落ちることによりウイルスが活性化して発症します。抗ウイルス薬(ソラビックス、バルトレックスほか)の使用により症状を緩和していきます。

関連するページ  口唇ヘルペス


3)口腔カンジダ症
口腔カンジダ症は、カビの一種である「カンジダ」によって口の中に引きおこされる感染症です。がん治療による抵抗力の低下により、高い頻度で発症します。

口内がヒリヒリ痛む、食べ物の味を感じにくい(味覚障害)などの症状があり、口内の清掃、抗カンジダ薬の服用により症状を緩和していきます。

関連するページ  口腔カンジダ症  原因  治療  Q&A


4)味覚障害
抗がん剤や放射線によって味を感じ取る細胞(味蕾)や神経が障害を受けること、唾液の減少(ドライマウス)による味覚物質の運搬能力の低下、亜鉛の消耗により味覚障害がおきます。

管理栄養士の栄養指導(食事指導)のもとで味付けなど調理方法を工夫したり、歯科医師、歯科衛生士による歯の清掃(口腔ケア、クリーニング)をおこなうことによって、味覚障害を緩和していきます。

診療

関連するページ  味覚障害


5)出血
抗がん剤による血小板の減少、放射線による組織のダメージにより出血しやすくなります。

特にもともと歯周病で出血しやすかった部位が出血しやすく、歯科医師、歯科衛生士による口内の清掃によって出血しにくい歯肉にしていきます。出血は細菌感染をおこし、生命を左右することもあるため注意が必要となります。


6)口腔乾燥症(ドライマウス)
抗がん剤、放射線により唾液腺の細胞が障害を受けると唾液が出なくなり、食事がしづらい、食べ物の味がしない、口の中がヒリヒリする等の症状がみられます。

口の中が渇かないように保湿剤を使用したり、唾液の分泌を促す薬(サラジェン、サリグレン、漢方薬)を服用することで症状を緩和していきます。

関連するページ  ドライマウス(口腔乾燥症)


7)口臭
口内の出血、唾液の減少、抵抗力の低下による細菌の増加、嘔吐、胃酸の逆流、胃の内容物の停滞などにより、がん治療中は強烈な口臭が生じることがあります。口臭は本人だけでなく、家族も不快にさせることがあるため、口内の徹底した清掃、口臭予防製品の使用により口臭を軽減していきます。


8)骨転移
あごの骨への腫瘍の転移はまれであるものの、転移したときは痛み止めの薬(非ステロイド性抗炎症薬)の服用により痛みを緩和していきます。

関連するページ  骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ)


9)神経障害性疼痛
口腔がんの手術、腫瘍により神経が障害されることにより痛みが生じます。三叉神経、顔面神経、舌神経に多くみられ、舌がんの手術後にピリピリ、じんじんした痛みが生じることが多い傾向にあります。

抗がん剤の副作用により舌の痛み、虫歯のような歯の強い痛みが生じることもあります。アミノトリプチン(トリプタノール)、プレガバリン(リリカ)などの薬の服用により症状を緩和させていきます。

痛み

関連するページ  神経障害性疼痛  神経障害性疼痛 Q&A



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