国立がん研究センターとの医療連携について 横浜・中川駅前歯科クリニック
●がん治療における医療連携の目的

口の中には、多くの細菌が生息しています。口の中の細菌や汚れは、がん治療に伴う免疫力の低下により、口腔粘膜炎、肺炎、感染症など、様々な合併症が引きおこします。合併症の症状が悪化すると治療を中断することもあり、治療の中断は生命を脅かすことにもなりかねません。

がん治療前に虫歯や歯周病の治療や予防処置を済ませ、がん治療前後に口腔ケアをおこなうと、合併症の発症率が低下することが明らかにされています。また、入院日数の短縮化にもつながります。

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●国立がん研究センターとの医療連携について

国立がん研究センターに通院している一部の患者様は、中川駅前歯科クリニックを含む連携する歯科医院での治療や口腔ケアを受けることを勧められます。

対象となる患者様は、1)がん治療の治療前、2)化学療法(抗がん剤治療)の治療中、治療後、3)頭頸部放射線治療の治療中、治療後、4)ビスホスホネート系薬剤の使用前後、5)終末期の患者様が対象となります。

紹介された連携歯科医院で治療や口腔ケアをおこないます。


国立がん研究センターとの医療連携医療連携の概要

当クリニックは、国立がん研究センター連携歯科医院、横浜市周術期連携歯科医院に認定されています。

関連するページ
頭頸部がん治療に対する口腔ケアの効果  がん治療薬(ビスホスホネート系薬剤)の副作用




全国のがん拠点病院の現状

「がん拠点病院内の歯科で、歯科治療や口腔ケアをおこなえばよいのではないか」という意見もありますが、多くのがん拠点病院には歯科のスタッフがほとんど在籍していません。

国のがん基幹病院である国立がん研究センターでさえも、歯科のスタッフは常勤歯科医師が1人、非常勤歯科衛生士が1人となっています。※1

そのため、がん拠点病院では、歯科治療や口腔ケアをおこなうことができないのが現状です。


がん拠点病院の歯科スタッフ※1
医療機関名 総数 歯科医師 歯科衛生士
宮城県立がんセンター 0人 0人 0人
埼玉県立がんセンター 2.4人 2.4人 0人
国立がん研究センター中央病院(東京都) 1.8人 1人 0.8人
国立がん研究センター東病院(千葉県) 1.6人 1.6人 0人
千葉県がんセンター 0.17人 0.17人 0人
神奈川県立がんセンター 0.2人 0.2人 0人
四国がんセンター(愛媛県) 1人 1人 0人
九州がんセンター(福岡県) 0人 0人 0人
※週5日勤務は1.0人、週1日勤務は0.2人

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●がん治療における医療連携の実績と今後

2011年、国立がん研究センターと神奈川県、東京都、埼玉県、千葉県、山梨県の4.5%の歯科医院との間で医療連携が始まりました。既に静岡県では、2006年から静岡県立静岡がんセンターと地元の歯科医院との医療連携が進み、大きな実績をあげています。

2012年までに、約600人の患者様が国立がん研究センターから連携する歯科医院に紹介され、治療や口腔ケアをおこなっています。今後、医療連携が進むにつれて、がん治療前後に歯科治療や口腔ケアをおこなう人は大幅に増加すると予想されています。

厚生労働省も推進する立場で、2012年から医療連携やがん治療前後の口腔ケアが健康保険に組み込まれました。


連携歯科医院の割合連携歯科医院の割合※2


国立がん研究センター 国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)

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※1 2011年現在  ※2 神奈川県、東京都、埼玉県、千葉県、山梨県における連携歯科医院の割合 2011年8月現在


※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
  交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
  青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
  小田急線沿線からのご来院(東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方)
  横浜線沿線からのご来院(横浜市緑区、相模原市などからご来院の方)
  南武線沿線からのご来院(川崎市中原区、高津区などからご来院の方)
  広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
  新幹線・飛行機でのご来院(神奈川県、東京都以外からご来院の方)




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