口内炎(口腔粘膜炎)ができたときの食事の工夫 横浜・中川駅前歯科クリニック
がん治療に伴い、口の中には口内炎(口腔粘膜炎)ができることがあります。

口内炎(口腔粘膜炎)は、口の中の粘膜にあらわれる炎症をいいます。がん治療中は、抗がん剤治療(化学療法)に伴う免疫力の低下により、高い頻度で口内炎を発症します。

痛みを伴うことが多く、食事をするのが困難になることも多くあります。抗がん剤は繰り返し投与されるため、投与の度に発症します。

以下は口内炎ができたときの食事の工夫です。ご参考になれば幸いです。



●刺激物を避ける
飲酒や喫煙だけでなく、食事が刺激となって粘膜を傷つけたり、炎症を発症させることがあります。がん治療に伴う口内炎ができているときは、刺激物の多い食べ物は避けるようにします。
もともと好きな食べ物(カレー、いかの塩辛、酢のものなど)は、刺激を感じにくく、自覚がないまま粘膜が傷つくことがあるので注意が必要となります。


控えたほうがよい刺激物
熱い/塩辛い/辛い/すっぱい/かたい/酸味が強い/甘味が強い

レモン とうがらし 刺激物を避けるようにします

当クリニックは、国立がん研究センター連携歯科医院、横浜市周術期連携歯科医院に認定されています。また、管理栄養士が在籍し、栄養相談(食事相談)をおこなっています。お気軽にご相談ください。

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●水分の多い食事にする
乾燥した食品は飲み込みにくいだけでなく、粘膜を傷つけることがあります。水分の多いもの、軟らかく口あたりのよいものが食べやすくおすすめです。
魚は刺身や焼き魚にするよりも煮魚に、野菜は炒め物よりも汁物にすると食べやすくなります。主食もおかゆや雑炊に、パンは牛乳に浸すと食べやすくなります。

豚汁 かに雑炊 調理例(豚汁、かに雑炊)



●とろみをつける
固形の食物は、煮物や野菜の煮物、肉団子にして軟らかくすると食べやすくなります。しかしながら口内炎の症状がひどいと、これらでさえも食べにくいことがあります。
そのようなときは、片栗粉、とろみ調整食品(増粘剤)、ゼラチンを使用して食べ物にとろみをつけると、飲み込みやすくなります。飲み込みやすい介護食品が数多く市販されていますので、利用するのもよいでしょう。

関連するページ  食べ物が飲み込みにくい方の食事について



●細かく刻んで食べやすい形態に
口内炎による痛みにより、食べ物が飲み込みにくくなることがあります。口内炎があっても、飲み込む力が保たれていれば、細かく刻んだり、ミキサーにかけることにより食べやすくなります。



●うす味にする
最も粘膜の炎症を招きやすいのは塩味です。しみる感じがするようでしたら、うす味にします。
酸味や香辛料は使用できませんが、うま味は粘膜を刺激しません。かつお、こんぶ、鶏がらなどのうま味を使うと、うす味でもおいしく食べることができます。

昆布だし、かつおだし 調理例(かつおと昆布のだし)



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