子供が誤飲してしまったら 横浜・中川駅前歯科クリニック
子供が誤飲してしまったら
生後6ヶ月頃から子供の誤飲は急増します。この時期の子供は、ものを目で見て、手でさわって、口に入れて確かめる習性があるため、初めて見るものや興味を抱いたものはすぐに口に入れてしまいます。

誤飲は大人のちょっと目を離した隙におこります。誤飲事故の最も多いのはタバコで、次いで医薬品や化粧品となっています。



●タバコ

タバコは誤飲の1/3を占めます。タバコの誤飲は生後6ヶ月から1歳半の乳幼児がほとんどを占めます※1

誤飲したタバコが2cm以下であれば問題ないとされています。タバコの葉は胃に入っても吸収されにくいので、5時間ほど様子をみて、問題なければ大丈夫とされています。ただし、水に溶け出したニコチンは濃度が高いので、水に浸かっていたタバコや灰皿の水を飲んでしまった時は危険です。

2cm以上のタバコを飲み込んでしまった時も注意が必要です。この場合は、慌てずにのどの奥に人さし指を深く入れて、舌の付け根を指でぐいっと押し下げて吐き出させます。立てひざの上に、うつぶせの状態で子供のおなかを乗せて、頭を下にすると吐きやすい体勢になります。そして、病院にすぐに行くようにします。


タバコ

※1 家庭用品に係る健康被害病院モニター報告(厚生労働省)より

関連するページ  タバコ  乳幼児の歯みがき中の事故



乳歯

5〜12歳頃は乳歯が永久歯に生え変わります。乳歯を誤飲して窒息事故につながることがあります。

一例として、2019年にソウルから大阪に向かっていた飛行機内で、抜けた乳歯が気道につまり呼吸困難、意識を失いかけていた日本人女児が、客室乗務員の救命処置により助かったという事故もおきています。

医療的ケア児、脳性麻痺などの障害をおもちのお子さんは、乳歯が肺に入ってしまったり、窒息事故につながることがあるため、グラグラになった乳歯はあらかじめ抜歯することもあります。

歯の生え変わり

関連するページ  医療的ケア児  脳性麻痺



その他のもの

誤飲したもの 家庭での処置 病院に行く目安
防虫剤(しょうのう) 水を飲ませるが吐かせない 少量でもすぐに病院へ
防虫剤(ナフタリン) 水を飲ませて吐かせる
洗剤/漂白剤 牛乳または水を飲ませるが吐かせない
シャンプー/化粧水 10ml以上飲んだら病院へ
マニキュア/除光液 何も飲ませない、吐かせない 少量でもすぐに病院へ
灯油/ガソリン/シンナー 0.5ml以上飲んだらすぐに病院へ
画びょう/ピン針 飲んでいたらすぐに病院へ
ボタン型電池 吐かせる
鉛筆のしん/クレヨン/のり/消しゴム/口紅/乳液/粘土/石鹸/植物活力剤 様子をみる 大量でなければ心配ありません

洗剤  防虫剤  煙草



誤飲をさせないために

乳幼児の口に入るサイズはおよそ直径3cmです。これ以下のものには注意しましょう。

小児の目につかない場所や手の届かない場所にものを置くようにしましょう。

使用した後はすぐに片付けるようにしましょう。

不要の医薬品は常に捨てるようにしましょう。



医療機関へ行く時は

飲んだもの(容器や説明書)を手にとって、問い合わせあるいは受診するようにします。既に症状があるときは、救急、小児科、内科等の医療機関にすぐに受診してください。


伝えるべきこと
年齢/体重/原因物質の正確な名称/摂取量、摂取経路、摂取後の経過時間/事故発生状況/今起こっているすべての症状/吐いたか、吐いていないか

救急車

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緊急時の問い合わせ先

119番以外では、下記にお問い合わせください。

1)急な病気やケガで迷ったとき(横浜市)

♯7119 または 045−232−7119(年中無休、24時間対応)

2)タバコ、洗剤、化粧品などの誤飲、誤食
中毒情報相談室 045−262−3199(年中無休、24時間対応)
つくば中毒110番 029−852−9999(年中無休、9−21時対応)



※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
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