●終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)とは
睡眠時無呼吸症候群の検査には、簡易検査と終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)があります。
簡易検査は医療機関での宿泊が必要なく、自宅で簡単にできる反面、いびきや無呼吸の状態は一部しか把握できません。
これに対し終夜睡眠ポリグラフ検査は、睡眠時無呼吸症候群をはじめとする、睡眠呼吸障害を診断するための精密検査です。いびきや無呼吸の状態がしっかり把握できます。ポリソムグラフィー検査、終夜ポリグラフィー検査、睡眠ポリグラフィー検査などとも呼ばれています。
検査をおこっている医療施設に宿泊して、体にセンサーをつけて、睡眠中の脳、眼、筋肉、呼吸、心臓、血液、体位、いびきの状態などを測定します。別室にてスタッフが得られたデータの解析をおこないます(モニタリング)。
検査風景
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●終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)で測定できる項目
測定する内容 |
評価する内容 |
脳波 |
睡眠の型と深さ、覚醒 |
眼球運動 |
レム睡眠の有無 |
頚筋筋電図 |
呼吸 |
口・鼻の気流の有無 |
換気運動 |
胸部・腹部換気運動の検知 |
心電図 |
不整脈や心拍数変化 |
動脈血酸素飽和度 |
低酸素血症の把握 |
体位 |
仰臥位で無呼吸の発生頻度が高くなることが多い |
下肢筋電図 |
むずむず足症候群(レストレスレッグス症候群)の有無 |
モニタリング画面
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●終夜睡眠ポリグラフ検査の流れ
夕方から夜間に入院して、就寝と同時に検査を始めます。翌朝、目覚めると同時に検査を終了して、退院します。勤務後に入院して、翌朝病院から出勤することも可能です。
●
終夜睡眠ポリグラフ検査の費用
健康保険の費用は2万円前後(3割負担の方)となります。その他に室料、個室使用料が1〜2万円かかります。
モニタリングの様子
●終夜睡眠ポリグラフ検査についてよくあるご質問
Q.検査はどこの医療機関で実施していますか?
A.ごく一部の内科、循環器内科、呼吸器科、呼吸器内科などの医療機関でおこなっています。歯科医院ではおこなっておりません。
医療機関がおわかりにならない場合は、当クリニックで診させていただいた後に、最も適当と思われる医療機関をご紹介することもできます。お気軽にご相談ください。
Q.検査は半年ほど待たないと受けられないのですか?
A.2003年の山陽新幹線の運転士の居眠り運転事故以降、終夜睡眠ポリグラフ検査を希望される方が激増したため、検査を受けるには半年ほどお待ちしていただく時期がありましたが、現在ではそれほどお待ちいただかなくても検査ができる医療機関がほとんどです。
Q.検査を受けるのにあたって予約は必要ですか?
A.基本的にどの医療機関も完全予約制です。医療機関に一度受診して、終夜睡眠ポリグラフ検査が必要であれば、検査をおこなう日をを決めます。
Q.検査費用は高くないですか?
A.よくこのようなご質問を受けます。検査をおこなうには、高額な医療機器と宿泊施設を用意しなければなりません。また、患者様2人に対してスタッフ1人が、患者様の睡眠中ずっと検査データをチェックしなければならず、人件費がかかってしまいます。そのため、どうしても費用がかかってしまいます。
※いびき治療の受診をご希望の方は、お手数ですが事前にご予約ください。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
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