●小児のシェーグレン症候群
シェーグレン症候群は、口の乾燥(ドライマウス)や目の乾燥(ドライアイ)などがおきる病気です。主に中高年の女性がかかる病気ですが、小児がかかることもあります。
口の乾燥を訴える病気「シェーグレン症候群」
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●有病率
1998~2004年に新規登録された患者さんの数から、小児のシェーグレン症候群の有病率は、10万人あたり0.53人とされています。しかしながら、この調査では専門医がいる地域では有病率が高く、専門医がいない地域では有病率が低く(病気に気付かないため)、患者数0人の地域が20県になるなど、有病率に偏りがみられました。
最近の研究では、実際の有病率は10万人あたり2~3人以上とされており、小児のシェーグレン症候群の患者さんが予想以上に多くいることが分かってきました。
●性別、年齢
男女比は1:4.7~8.3で女児に多いものの、成人(1:14)ほど大きな差はみられません。発症年齢は小児全般にわたっているものの、学童期で多くなり、12~14歳での発症が最も多い傾向にあります。
●症状
最も多い症状は繰り返す耳下腺(じかせん)の腫れで、ほかに発熱、皮膚や関節の症状があります。
口の乾燥(ドライマウス)や目の乾燥(ドライアイ)を訴える小児は、成人ほど多くありません。唾液の分泌量が減少しているにも関わらず、本人が全く口の乾燥を意識していない例もあります。
主な症状
口の乾燥(ドライマウス)/目の乾燥(ドライアイ)/原因不明の発熱の既往/繰り返す耳下腺の腫れ/繰り返す関節の痛み/原因不明の皮疹
関連するページ 唾液の分泌(耳下腺について)
●小児のシェーグレン症候群と歯科
唾液は食べかすを洗い流したり、虫歯菌の繁殖を抑えたり、歯を治す作用があります。
一般に小児期は、生涯を通して最も虫歯になりやすい時期です。この時期にシェーグレン症候群にかかると、口の乾燥症状を自覚していなくても、多くの小児は唾液の分泌が減少して虫歯になりやすい状況になります。
そのため、歯科医院での唾液の分泌を増やす治療や虫歯予防は、成人以上に大切となります。
歯科医院での歯の清掃(虫歯の予防処置、クリーニング)
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唾液の働き シェーグレン症候群と歯科疾患 シェーグレン症候群と歯科 Q&A
●治療をおこなっている医療機関
小児のシェーグレン症候群の治療は、内科、膠原病内科、リウマチ科、眼科、皮膚科、小児科、歯科、口腔外科などでおこないます。
当クリニックは、ドライマウス研究会、日本シェーグレン症候群学会に所属する歯科医師が在籍しています。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
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