下記の事柄は、歯周病を悪化させる要因となります。歯周病の予防、あるいは歯周病を進行させないためには、下記の要因を一つ一つ取り除いていく必要があります。
●歯垢、歯石
歯垢(しこう、プラーク)は歯周病菌など細菌の塊ですが、歯垢がたまると歯肉に炎症をおこします。
歯石は歯垢が硬くなったもので歯ブラシでは取れません。歯石は歯周病菌の温床となり、歯肉の炎症をおこして歯周病を進行させます。また、歯と歯肉の隙間(歯周ポケット)に入り込んだ歯石は、尖っているために、歯肉を傷つけることがあります。
歯周病の予防、治療のためには、毎日しっかり歯をみがくことはもちろんのこと、定期検診の度(年1〜4回)に、歯科医院でクリーニング(PMTC)をおこなうことが大切です。
歯垢 歯石
関連するページ 歯垢と歯石 歯周ポケット 歯のクリーニング(PMTC)
●歯周病菌
歯周病菌は毒素を出し、歯肉を腫れたり、出血させたりします。また、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かし、歯をグラグラにしたり、歯肉を下げたりします。最後には歯が抜け落ちます。
関連するページ 歯周病菌ってどんな菌?
●食べカス・食生活
食べカスは歯肉に直接ダメージを与えるだけでなく、歯周病菌を増殖させて歯肉の炎症を誘発させます。しっかり歯をみがいて食べカスを取り除くことが大切です。
肉、魚、野菜、リンゴなどは、硬く繊維性に富んでいるので、食べカスや歯垢がたまりにくい傾向にあります。その反面、パン、クッキーなど炭水化物が多く軟らかくネバネバしているものは、食べカスや歯垢がたまりやすい傾向があります。また、栄養不良、ビタミン欠乏は歯周病菌に対する歯肉の抵抗力を弱らせます。偏りのない食生活をすることが大切です。
歯垢がたまりやすい食物の一例
関連するページ 食育
●歯並び・かみ合わせ
歯並びやかみ合わせが悪いと、丁寧に歯をみがいたつもりでも、みがき残しが多くなり、歯垢がつきやすく、食べカスも残りやすくなります。その結果、歯肉に炎症おき、歯周病が悪化しやすくなります。
歯並びやかみ合わせをよくするために、矯正治療をおこなうのも一つの方法です。
歯並びの治療
関連するページ 矯正歯科・歯並び
●口呼吸
口呼吸が続くと口の中が乾燥し、唾液の働きが弱まり、歯肉の歯周病菌に対する抵抗力が弱まります。また、歯周病菌も増殖し、口の中の汚れもたまりやすくなります。
関連するページ 唾液の働き
●全身的な病気・ストレス・肥満
血液の病気、糖尿病、高血圧などの全身の病気、ストレス、肥満は、歯周病菌に対する歯肉の抵抗力を失わせ、歯周病を悪化させる要因になります。
肥満も歯周病と関係しています
関連するページ 歯周病と全身とのかかわりについて 生活習慣と歯周病 糖尿病
●たばこ
喫煙は歯肉を弱らせるだけでなく、歯周病菌に対する抵抗力も失わせます。喫煙習慣のある人はない人に比べて2〜6倍も歯周病にかかりやすいとされています。また、喫煙習慣のある人は歯周病の治療をおこなっても、治りにくい傾向がみられます。
タバコは歯肉を弱らせ、歯周病を悪化させます
関連するページ タバコ 歯周病と喫煙
●歯ぎしり
歯ぎしりの多くは無意識に、気付かずにしています。歯ぎしりは硬いものを食べているときよりも、ずっと強い力でかみます。その結果、歯肉が弱まり、歯周病を悪化させる要因となります。また、歯ぎしりをしている人が歯周病にかかると、歯周病は急速に進行します。
睡眠中の歯ぎしりも歯周病に関連があります
関連するページ 歯ぎしり
●あっていないつめ物
あわなくなったつめ物は、歯垢や食べカスがつまりやすくなり、歯周病を悪化させる要因となることがあります。
古くなり、あわなくなったつめ物(矢印があわない部分)
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