横浜・中川駅前歯科クリニック
ドライマウスを引きおこす全身の病気
高血圧、糖尿病、腎臓病、がんなどの全身的な病気を原因として、ドライマウス(口腔乾燥症)が引きおこされることがあります。
●高血圧
日本人の4人に1人は高血圧といわれています。高血圧になると、血圧を下げるための薬を服用するようになります。血圧を下げる薬は、尿量を多くして体内の水分を減らしたり、唾液を出す作用を抑えるため、ドライマウスを引きおこすことがあります。
●糖尿病
40歳以上の1割が糖尿病、もしくは糖尿病の疑いがあるといわれています。糖尿病にかかると多量の糖が血液中や尿に移行して、尿量が多くなり、体内の水分を減らします。口の中は脱水症状となり、ドライマウスが引きおこされます。
●腎臓病
腎不全の患者さんの多くは高血圧、糖尿病も併発しています。人工透析をおこなうと体内の水分が減り、ドライマウスが引きおこされます。人工透析の患者さんの半数以上が、ドライマウスの症状を訴えるともいわれています。
●がん
頭頸部がんなど、顔から首にかけての部位に発生したがんの治療では、放射線治療がおこなわれ、成果を上げています。しかしながら、放射線治療によって唾液腺の細胞も障害を受け、唾液が減少することがあります。その他のがんにおいても、抗がん剤の副作用により唾液が出なくなることがあります。
●脳血管障害(脳卒中、脳梗塞など)
脳血管障害により麻痺をおこすと、口の筋機能などが落ち、唾液が減少することがあります。
唾液を出す神経が障害を受けることにより、唾液が減少することもあります。歯みがきが不十分になることも多く、口の中の汚れがドライマウスの症状を悪化させます。
●シェーグレン症候群
目や口の乾燥のほか、関節痛、鼻の乾燥などの症状を発症する病気です。女性が圧倒的に多く、国内に10~30万人の患者さんがいるとされています。シェーグレン症候群の患者さんの90%がドライマウスを発症します。
●うつ病
緊張したり、ストレスが多い生活が多いと唾液は減少します。また、うつ病で使用される薬は唾液を減少させることがあり、これらによってドライマウスを発症します。
●甲状腺機能亢進、甲状腺機能低下
甲状腺の機能が亢進(バセドウ病など)すると、交感神経の作用により水分が少なくタンパク質が多い唾液となり、口の中が乾いたり、ネバネバした感じがします。逆に甲状腺の機能が低下(慢性甲状腺炎、橋本病など)すると、代謝が低下してドライマウスを発症します。
●いびき、睡眠時無呼吸症候群
いびきをかいたり、睡眠中に呼吸が止まる病気睡眠時無呼吸症候群にかかると、睡眠の質が低下するだけでなく、口を開けていることが多いため、口の外に水分が出てドライマウスを発症します。睡眠中に口が渇く人の多くが、いびきや睡眠時無呼吸症候群を原因とします。歯軋りが原因のこともあります。
●尿崩症
尿が多くなる病気「尿崩症」にかかると、体内の水分が減り、ドライマウスを発症します。
●胃食道逆流症(逆流性食道炎)
胃酸などの胃の内容物が食道に逆流して、食道がただれたり、潰瘍ができる病気です。胃食道逆流症患者の半数が口の渇きを訴えたとの研究報告もあります。
●その他
全身の病気を原因とした高熱、脱水、出血、下痢などによって体内の水分が失われると、唾液は出にくくなり、ドライマウスを引きおこします。また、食欲不振、拒食症などにより嘔吐が続くと脱水症状をきたし、ドライマウスを引きおこすことがあります。
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