アンブシュアと口唇、歯、歯並び 横浜・中川駅前歯科クリニック
アンブシュアと口唇、歯、歯並び

●アンブシュアと口唇、歯、歯並び

アンブシュアとは、管楽器の演奏者が楽器を吹くときの口周りの形や機能のことをいいます。アンブシュア形成において口唇は振動体として音をつくり、歯や歯並びは口唇を支える土台として機能します。


1)口唇
息の圧力を受けて口唇を振動させることで音を発生させます。口唇の隙間や緊張具合を調整することで、音程、音量、音色をコントロールします。

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2)歯、歯並び
唇の周りの筋肉の形や働きを支えるための土台となります。歯並びやかみ合わせが整っているとアンブシュアは安定します。

逆に歯が抜けたままであったり、歯が傾いていたり、歯並びデコボコであると、唇を支える部位が不安定になり、音程、音量、音色が不安定になります。また、演奏の持久力も低下します。

管楽器

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管楽器の種類とアンブシュア

管楽器の種類によりアンブシュアは異なり、口唇、歯、歯並びに対する影響も異なります。吹奏楽部に入部して管楽器を選ぶ際、既に管楽器吹奏をしていてお口のことで気になったときは、お気軽にご相談いただけたらと思います。


1)金管楽器
トランペットやトロンボーンなどの金管楽器はマウスピースを上下の口唇に当てて音を出します。高音を出す際に口唇を横に引くため、上下の歯と口唇に強く圧がかかります。

歯並びが出っ歯(上顎前突)の場合は、前歯の前後的な位置を合わせるために下あごを大きく前に出して演奏することがあるため、あごの負担が大きくなります。

金管楽器

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2)シングルリード楽器
クラリネットやサックスなどのシングルリード楽器は、上下の前歯でリード部を挟みアンブシュアを作るため、上の前歯は前方に、下の前歯は後方に圧がかかります。下の前歯に口唇を巻き込むため下唇に圧がかかります。

歯並びが出っ歯(上顎前突)の場合は、楽器の使用により上の歯が前方に、下の歯が後方に移動することで歯並びが変わり、出っ歯が目立つことがあります。一方で受け口(下顎前突)には適している管楽器とされています。

シングルリード楽器

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3)ダブルリード楽器
オーボエ、ファゴットなどのダブルリード楽器は、上下の口唇を巻き込みアンブシュアを作ります。口唇に加える圧が強すぎると音がつまったり、高音が出にくくなったりし、弱すぎると音が散漫になります。金管楽器やシングルリード楽器に比べると口唇や歯の負担が少ない管楽器です。

ダブルリード楽器


4)フルート、ピッコロ
穴の開いた筒形の楽器は下口唇の下部に吹き、口唇を当ててアンブシュアを作ります。高音を出すときはやや口唇を左右に引きます。他の管楽器に比べると口唇や歯の負担が少ない管楽器です。

フルート、ピッコロ



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