楽器の演奏と顎関節症 横浜・中川駅前歯科クリニック
楽器の演奏と顎関節症

楽器の演奏はあごの関節や筋肉に負担をかけ、顎関節症の発症リスクを高めます。

実際に楽器演奏者は顎関節症の発症率が高いというデータもあります。しかしながら、適切な予防と治療により、顎関節症の発症を予防、症状を軽減させることは可能です。



●顎関節症とは

顎関節症(がっかんせつしょう)はあごの関節の病気です。口を開けるとあごが痛い、口を大きく開けられない、口を開けるとあごがカクカク、ガクガク、ポキッと音がするなどの症状があります。

決して珍しい病気ではなく、日本顎関節学会によると国内患者数は1900万人とされ、2人に1人が経験するともいわれています。男性よりも女性が多く、年齢では10代後半から多くなり、20~30歳代が最も多く、高齢になるほど患者数が減少します。

顎関節症

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楽器の演奏と顎関節症

管楽器、擦弦楽器は顎関節症を発症しやすい傾向にあります。


1)管楽器(トランペット、トロンボーン、フルートほか)
アンブシュアにより唇や歯に圧力がかかること、息を吹き込むことによる筋肉の緊張、音を出すためにあごを動かすことにより、あごの関節や筋肉に負担がかかります。

不適切なアンブシェアはあごの負担を増加させ、木管楽器よりも金管楽器のほうが息を強く吹き込むため、あごの負担が大きい傾向があります。

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2)擦弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロほか)
楽器を長時間あごに押しつける不自然な姿勢、演奏中に首を引いたりあごを出したり姿勢、無意識に強くかみしめることにより、あごの関節や筋肉に負担がかかります。

管楽器よりもあごの負担は大きく、特にヴァイオリンは顎関節症の発症率が他の楽器に比べて高いとされています。

バイオリン

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顎関節症の予防と治療

顎関節症の予防と治療は下記となります。ご不明な点等がございましたら、受診の際にお気軽にお問い合わせください。


1)正しい演奏姿勢、適度な休憩
適切なアンブシェアを習得するほか、あごに負担がかかりにくい、リラックスした姿勢を意識します。適度な休憩、首や肩のストレッチやリラックスにより、あごの筋肉を休ませることも予防につながります。

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2)演奏以外の予防
スマートフォンやパソコンの長時間使用による無意識の歯の接触(TCH)、頬杖などは顎関節症の発症要因となります。日常生活全体で負担を軽減していくことも重要です。

スマートフォン

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3)治療
既にあごの痛み、口が開かないなどの顎関節症の症状がある場合は、歯科医院での治療の対象となります。楽器の演奏によっては症状が悪化することがあるため、楽器の演奏を一定期間中止することもあります。

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