新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、在宅勤務の人が多くなりました。満員電車での通勤がなくなり自宅で過ごせるのは楽ですが、太りやすくなったり、食生活が乱れがちとなります。在宅勤務中の食事については注意が必要となります。
●摂取カロリーを意識しましょう
在宅勤務になると、通勤がなくなり、昼食を食べに行ったり、職場の内外で動くこともなくなるため、活動量は減ります。体重が増加しないように摂取カロリーを減らす必要があります。
朝食をしっかり取り、夕食は早めに済ませましょう。個人差はありますが、昼食は500kcalほどが目安で、おにぎり1個に野菜とタンパク質がとれるおかず程度がおすすめです。
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●仕事中はだらだら飲食しないようにしましょう
お菓子を食べながら、あるいは糖分の入った飲み物を飲みながらの仕事は、摂取カロリーが増加して肥満の原因になるだけでなく、虫歯の原因にもなります。仕事中はお菓子を控え、飲み物を飲む場合はお茶など虫歯にならない飲み物にしましょう。
外出しにくい状況の場合は、一度にたくさんのお菓子を購入してしまうこともあります。家にお菓子がたくさんあるとついつい食べてしまいますので、なるべくお菓子の購入を控え、家には置かないようにしましょう。
●仕事中の飲酒は避けてください
在宅勤務によるストレス、お酒好きなどを原因として、昼間からお酒を飲んでしまう人もいます。2020年4月から相談窓口には飲酒に関する相談が急増しており、アメリカでは在宅勤務中に3割が飲酒の経験があるというデータもあります。
仕事中の飲酒は業務に集中できなくなるだけでなく、この習慣を続けていると肝臓に障害があらわれたり、アルコール依存症の原因にもなります。仕事中の飲酒は避けてください。
WHO(世界保健機関)は免疫システムが損なわれることから、新型コロナウイルスの予防のために、仕事の有無に関わらず飲酒しないことを勧めています。
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●朝食はしっかり食べましょう
いつもは遅刻ギリギリで、朝食なしとなったり、慌てて朝食を食べていた人も、在宅勤務になると、ゆっくり、しっかり朝食を食べることができます。
朝食を食べると、体や脳にエネルギーが届いて集中力が増します。朝食を食べた人と食べなかった人では、疲れやすさや、集中力に差がでることが明らかにされています。仕事をしっかりするためには朝食は必要不可欠です。
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●夕食は早めにすませましょう
夜遅くの食事は肥満の原因になるなど、身体にあまりよい影響を及ぼしません。夕食を早く済ませることで、起床時には空腹となり、朝食をしっかり食べることができます。せっかくの在宅勤務ですので、早い時間の夕食がおすすめです。
●食事の時間を決めましょう
在宅勤務になると、1日の生活リズムが乱れてしまう人もいます。決められた時間に食事をとることで、1日の生活リズムがメリハリのついたものになります。
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