中学生、高校生の摂食障害とお口の健康
●若年者の摂食障害
摂食障害の若い患者さんは多くいます。そして増加と低年齢化を続けています。
学校保健統計調査（２０２０年度）によると、１４歳のやせは男子で３．２％、女子で２．８％となっており、日本小児心身医学会の調査によると１５歳未満の摂食障害の９２％が女子でした。
京都の同じ高校、大学で女子学生（１６～２３歳）を対象におこなった大規模調査では、１９８０～９０年代に比べると摂食障害の患者数は１０倍に増加、２０１４年の時点では拒食症は０．４％、過食症は２．３％の女子生徒、学生にみられました。
摂食障害については、一人で悩まれている方も多くいます。お口の健康でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。
関連するページ 摂食障害でお悩みの方へ
●若年者の摂食障害の病状、原因
大人の摂食障害はやせ願望、肥満恐怖、過活動によるものが多いのに対して、若年者の摂食障害は様々な病状、原因があります。回避・制限性食物摂取症といい、食べることを拒否したり、食に無関心だったりすることで、体重減少や栄養不足になることもあります。
やせ願望あり
体重減少への固執／体形や食事への激しい没頭／繰り返される過食と嘔吐／制御できない感覚 ほか
やせ願望なし
不安、強迫を背景として食物回避／偏食／少食／飲み込み、窒息、嘔吐の恐怖体験をきっかけに食物回避／食べる、歩く、話すことを回避／うつ状態による食欲低下 体重制限のあるスポーツ／肥満のみを強調する健康教育 ほか
●摂食障害とお口の健康
摂食障害は女性を中心に患者数が増加している病気です。１０代でも珍しくなく、やせたいという思いなどから食べ物を食べない、たくさん食べては吐くを繰り返したりします。その結果、歯がボロボロになっていきます。当クリニックで診察をさせていただくと、２０代でほぼ全ての歯が虫歯、３０代で歯が０本という方もいます。
１０代の早い時期から、お口の健康への対策をおこなっていくことが大切です。手の吐きダコや顔の腫れは摂食障害が治ればなくなりますが、失った歯は元には戻りません。下記が中学生、高校生を中心とした１０代の摂食障害の方の参考になれば幸いです。
摂食障害の若い患者さんは多くいます。そして増加と低年齢化を続けています。
学校保健統計調査（２０２０年度）によると、１４歳のやせは男子で３．２％、女子で２．８％となっており、日本小児心身医学会の調査によると１５歳未満の摂食障害の９２％が女子でした。
京都の同じ高校、大学で女子学生（１６～２３歳）を対象におこなった大規模調査では、１９８０～９０年代に比べると摂食障害の患者数は１０倍に増加、２０１４年の時点では拒食症は０．４％、過食症は２．３％の女子生徒、学生にみられました。
摂食障害については、一人で悩まれている方も多くいます。お口の健康でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。
関連するページ 摂食障害でお悩みの方へ
●若年者の摂食障害の病状、原因
大人の摂食障害はやせ願望、肥満恐怖、過活動によるものが多いのに対して、若年者の摂食障害は様々な病状、原因があります。回避・制限性食物摂取症といい、食べることを拒否したり、食に無関心だったりすることで、体重減少や栄養不足になることもあります。
やせ願望あり
体重減少への固執／体形や食事への激しい没頭／繰り返される過食と嘔吐／制御できない感覚 ほか
やせ願望なし
不安、強迫を背景として食物回避／偏食／少食／飲み込み、窒息、嘔吐の恐怖体験をきっかけに食物回避／食べる、歩く、話すことを回避／うつ状態による食欲低下 体重制限のあるスポーツ／肥満のみを強調する健康教育 ほか
●摂食障害とお口の健康
摂食障害は女性を中心に患者数が増加している病気です。１０代でも珍しくなく、やせたいという思いなどから食べ物を食べない、たくさん食べては吐くを繰り返したりします。その結果、歯がボロボロになっていきます。当クリニックで診察をさせていただくと、２０代でほぼ全ての歯が虫歯、３０代で歯が０本という方もいます。
１０代の早い時期から、お口の健康への対策をおこなっていくことが大切です。手の吐きダコや顔の腫れは摂食障害が治ればなくなりますが、失った歯は元には戻りません。下記が中学生、高校生を中心とした１０代の摂食障害の方の参考になれば幸いです。
１）嘔吐時の対応
歯はｐｈ５．５以下の酸で溶けますが、胃酸はｐｈ１～２と強酸のため、歯をどんどん溶かしていきます。嘔吐時の胃酸や嘔吐物を原因とした酸から歯を守るために、吐いた後はすぐにうがいして、口内を中性に近づけるするようにしましょう。
長時間、口内が酸性になってしまうため、吐き疲れてそのまま寝てしまうのだけは避けてください。
関連するページ 嘔吐時の対応（摂食障害）
２）食事のとり方
過食となり、だらだらと菓子パンやお菓子を食べ続けていると、口内は酸性の時間が長くなり歯が溶けてしまいます。また虫歯にもなります。食事の時間を決めて、可能な限りだらだら食べないようにしましょう。
３）虫歯予防、酸蝕症予防
摂食障害の方は、虫歯や歯が溶ける病気である酸蝕症にも非常になりやすい傾向にあります。毎日の歯みがきをしっかりするだけでなく、定期的（３～６ケ月毎）に歯科医院で歯のクリーニング（歯の清掃）をおこなうなどして、虫歯予防、酸蝕症予防をおこなうようにしてください。
歯が軟らかくなっていることが多いため、かための歯ブラシは使用せず、歯みがき粉は虫歯予防向けや酸蝕症向け（シュミテクト・プロエナメルなど）のものがオススメです。
関連するページ 虫歯 酸蝕歯
４）虫歯治療
少数ですが、摂食障害であっても歯の管理をしっかりおこない、虫歯が全くない方がいます。その一方で、虫歯を放置し続けた結果、若くして歯がボロボロとなり、大変な状況になっている方も多くいます。
ご存知の通り、虫歯は放置すればするほど大きくなり、口内環境の悪化から他の歯も虫歯になってしまいます。虫歯に気付いたら、早めに治療を受けるようにしてください。
診察をしていると、摂食障害によって歯がボロボロになり、後悔している２０～５０代の方に出会います。将来、後悔しないためにも、１０代のうちから虫歯の予防や治療をおこなうようにしてください。
関連するページ 摂食障害と歯科治療 摂食障害 患者様からご要望の多い診療
５）顔の腫れ
摂食障害の方を診療していると、顔の腫れについてのご相談を時々受けます。顔が腫れてきてビックリされる方もいます。これは、過食嘔吐によって唾液の分泌が異常に多くなり、唾液腺が発達、肥大化するためです。
過食嘔吐が治らない限り唾液腺の腫れは引かないことが多く、有効な治療方法は確立されていないため、そのまま様子をみてくことが多い傾向にあります。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
交通アクセス・駐車場案内図（横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方）
青葉区・宮前区からのご来院（横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方）
小田急線沿線からのご来院（東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方）
横浜線沿線からのご来院（横浜市緑区、相模原市などからご来院の方）
南武線沿線からのご来院（川崎市中原区、高津区などからご来院の方）
広域路線図 広域道路地図（神奈川県、東京都からご来院の方）
新幹線・飛行機でのご来院（神奈川県、東京都以外からご来院の方）
関連するページ 摂食障害 酸蝕症
歯はｐｈ５．５以下の酸で溶けますが、胃酸はｐｈ１～２と強酸のため、歯をどんどん溶かしていきます。嘔吐時の胃酸や嘔吐物を原因とした酸から歯を守るために、吐いた後はすぐにうがいして、口内を中性に近づけるするようにしましょう。
長時間、口内が酸性になってしまうため、吐き疲れてそのまま寝てしまうのだけは避けてください。
関連するページ 嘔吐時の対応（摂食障害）
２）食事のとり方
過食となり、だらだらと菓子パンやお菓子を食べ続けていると、口内は酸性の時間が長くなり歯が溶けてしまいます。また虫歯にもなります。食事の時間を決めて、可能な限りだらだら食べないようにしましょう。
３）虫歯予防、酸蝕症予防
摂食障害の方は、虫歯や歯が溶ける病気である酸蝕症にも非常になりやすい傾向にあります。毎日の歯みがきをしっかりするだけでなく、定期的（３～６ケ月毎）に歯科医院で歯のクリーニング（歯の清掃）をおこなうなどして、虫歯予防、酸蝕症予防をおこなうようにしてください。
歯が軟らかくなっていることが多いため、かための歯ブラシは使用せず、歯みがき粉は虫歯予防向けや酸蝕症向け（シュミテクト・プロエナメルなど）のものがオススメです。
関連するページ 虫歯 酸蝕歯
４）虫歯治療
少数ですが、摂食障害であっても歯の管理をしっかりおこない、虫歯が全くない方がいます。その一方で、虫歯を放置し続けた結果、若くして歯がボロボロとなり、大変な状況になっている方も多くいます。
ご存知の通り、虫歯は放置すればするほど大きくなり、口内環境の悪化から他の歯も虫歯になってしまいます。虫歯に気付いたら、早めに治療を受けるようにしてください。
診察をしていると、摂食障害によって歯がボロボロになり、後悔している２０～５０代の方に出会います。将来、後悔しないためにも、１０代のうちから虫歯の予防や治療をおこなうようにしてください。
関連するページ 摂食障害と歯科治療 摂食障害 患者様からご要望の多い診療
５）顔の腫れ
摂食障害の方を診療していると、顔の腫れについてのご相談を時々受けます。顔が腫れてきてビックリされる方もいます。これは、過食嘔吐によって唾液の分泌が異常に多くなり、唾液腺が発達、肥大化するためです。
過食嘔吐が治らない限り唾液腺の腫れは引かないことが多く、有効な治療方法は確立されていないため、そのまま様子をみてくことが多い傾向にあります。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
交通アクセス・駐車場案内図（横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方）
青葉区・宮前区からのご来院（横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方）
小田急線沿線からのご来院（東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方）
横浜線沿線からのご来院（横浜市緑区、相模原市などからご来院の方）
南武線沿線からのご来院（川崎市中原区、高津区などからご来院の方）
広域路線図 広域道路地図（神奈川県、東京都からご来院の方）
新幹線・飛行機でのご来院（神奈川県、東京都以外からご来院の方）
関連するページ 摂食障害 酸蝕症
中学生、高校生の摂食障害とお口の健康 横浜・中川駅前歯科クリニック