吐時の対応(摂食障害)

摂食障害の方は、日常的に嘔吐をする方が少なくありません。嘔吐は虫歯や酸蝕症の原因になるため、決してお勧めできるものではありませんが、やむを得ない場合は下記の対応をおこなうことにより、虫歯や酸蝕症をある程度は防ぐことができます。



嘔吐が歯に及ぼす影響

歯はph5.5以下の酸で溶けますが、胃酸はph1〜2と強酸で、歯を溶かしていきます。嘔吐時の胃酸や嘔吐物を原因として、歯が溶ける病気「酸蝕症」を高い確率で発症します。また、口の中が酸性になると虫歯にもなりやすくなります。

嘔吐

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嘔吐時の対応

1)うがいをする
嘔吐をしたとき、嘔吐していなくても口内に胃酸の逆流が感じられたときは、胃酸の味がしなくなるまで、うがいをくり返します。繰り返しのうがいによって、酸性になった口内を中性に近づけ、虫歯ができたり歯が溶けるのを防ぎます。

また、胃酸は強力な酸のため、水で流さないと食道やのどを傷つけてしまい、逆流性食道炎の原因になることがあります。嘔吐後は水やお茶などを飲むようにします。

うがい

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2)フッ素洗口
フッ素洗口とは、濃度の低いフッ素の入った水でブクブクうがいをする虫歯予防法です。水でうがいをおこなうよりも虫歯や酸蝕症の予防効果があります。フッ素洗口剤は歯科医院で購入ができます。

ミラノ―ル

関連するページ  フッ素洗口



3)マウスピースの装着
嘔吐時に歯を覆うマウスピースを装着するのも一つの方法です。マウスピースで歯を覆うことにより、胃酸や嘔吐物で歯が溶けるのを防ぎます。嘔吐後はうがいをしてからマウスピースを外します。マウスピースは歯科医院で作製できます。

マウスピース

嘔吐時に歯を守るためのマウスピースは2回のご来院で作製できます。お気軽にご相談、お申し付けください。

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4)歯みがき
嘔吐後は歯の一部は溶けかかっているため、ゴシゴシみがくと歯が削れてしまいます。歯みがきは、胃酸の味がなくなってから、30分以上たってからおこないます。

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5)ガム
ガムをかむことによって唾液を出すことで、酸性になった口の中を中性にしていきます。口内が中性になることで、虫歯の予防がはかれるほか、唾液は歯を修復する作用や逆流性食道炎を予防する作用もあります。

ガムは、キシリトールガムやリカルデントガムなど虫歯にならないガムを選択します。

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ご不明な点などがありましたら、些細なことでも構いませんので、ご来院の際にお気軽にご相談下さい。


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