歯科治療で使用される金属は、いくつもの金属を混ぜ合わせた合金です。細かな成分は製品によって異なります。金属はつめ物、かぶせ物、さし歯に使用されるほか、入れ歯、インプラント、矯正装置などにも使用されています。
●歯科治療で使用する金属(合金)
1)金合金 健康保険適用外の合金
保険適用外の金属で、金歯、入れ歯などに使用されます。金は腐食しにくく、精度に優れ他の金属とよく溶け合うため、多くの金合金が作られています。
金を主成分として、銀、銅、プラチナ、パラジウムなどを含有しています。
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2)金銀パラジウム合金 健康保険で最も使用されている銀歯の合金
歯科治療で最も使用されている健康保険適用の金属です。ほとんどの銀歯はこの合金を使用しています。入れ歯のバネ(クラスプ)としても使用されます。
銀を主成分とし、金、銅、亜鉛、パラジウム、インジウム、イリジウムなどを含有しています。
3)銀合金 健康保険では金銀パラジウム合金に次いで多く使用される合金
健康保険適用の合金で、銀歯やかぶせ物(クラウン)の土台(メタルコア)として使用されています。強度が弱く短期間で酸化、腐食して黒色に変色するため、銀歯としてはあまり使用されておらず、土台としてもファイバーコアの使用の増加により、以前よりも使用頻度は減っています。
銀を主成分とし、亜鉛、スズ、パラジウム、インジウム、イリジウムなどを含有しています。
関連するページ ファイバーコア(ファイバーポスト)
4)アマルガム合金 水銀が含まれている合金、2016年に健康保険適用外
1970年代までは銀歯としてかなり使用されていましたが、水銀の使用が問題となり、1990年代にはほとんど使用されなくなりました。2016年に健康保険適用外となり、2020年から使用が禁止されました。
銀を主成分とし、スズ、銅、亜鉛、水銀などを含有しています。水銀が含まれている合金ですが、水俣病の原因となった水銀(有機水銀)とは異なります。

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5)ニッケルクロム合金 2020年に健康保険適用外
銀歯に使用されていましたがほとんど使用されておらず、2020年に保険適用外になりました。ニッケル、クロムを主成分とし、銅、コバルトが含有されています。
関連するページ 矯正治療と金属アレルギー 矯正歯科・歯並び
6)コバルトクロム合金 入れ歯や矯正治療で使用
コバルト、クロムを主成分とし、入れ歯や矯正治療の材料として使用されます。
関連するページ 入れ歯
7)チタン 2020年から銀歯が健康保険適用
2020年にチタン(純チタン2種、99.4%以上がチタン)を使用した銀歯が保険適用になりましたが、ほとんど使用されていません。銀歯以外では健康保険適用外の入れ歯、インプラントに使用されます。
関連するページ チタン インプラント
8)ニッケルチタン合金 矯正治療で使用
ニッケルとチタンを含み、弾力がある形状記憶合金である特性を利用して、矯正治療でかなり使用されています。
9)ステンレス 乳歯の銀歯で使用
乳歯の銀歯(乳歯冠)で使用されていますが、見た目の問題から2000年代以降は使用が激減しました。鉄を主成分とし、ニッケル、コバルトなどを含有しています。
関連するページ 小児の歯科金属アレルギー 小児の金属アレルギー Q&A
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