●静脈内鎮静法と全身麻酔との違い

静脈内鎮静法は麻酔方法の一つで、痛みをやわらげたり、リラックスさせる作用のある薬を血管に投与して、手術時の痛みや不安感、ドキドキ感を和らげるものです。全身麻酔ではありません。

眠くはなりますが、呼吸をしていて意識もあります。「健忘効果」があるために治療中の不快なことを覚えていないことが多いのですが、体調に異常がおきた時には、患者さんは症状を訴えることが可能で、歯科医師は状況を把握し対処することができます。呼吸や循環器は安定しています。

全身麻酔は中枢神経に作用するために、意識がなくなるだけでなく、呼吸も止まります。
そのため人工呼吸が必要なほか、患者さんは体調に異常がおきても訴えることはありません。静脈内鎮静法に比べるとより高度な技術、設備が必要となります。


静脈内鎮静法 全身麻酔

眠くなるが意識はある。

自分で呼吸ができる。

入院の必要がない。

適応症が限られる。

鎮静状態からの回復が早い。

意識がなくなる。

呼吸が止まるので人工呼吸が必要。

入院が必要なことが多い。

あらゆる部位の手術に適応できる。

麻酔からの回復に時間がかかる。



インプラント手術 インプラント手術

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●静脈内鎮静法と笑気吸入鎮静法との違い

笑気(しょうき)吸入鎮静法は、30%以下の亜酸化窒素と70%以上の酸素を鼻につけたマスクから吸入して、手術時の痛みや不安感、ドキドキ感を和らげるものです。注射が必要ない反面、静脈内鎮静法に比べると効果は弱いものとなっています。

静脈内鎮静法 笑気吸入鎮静法

効果が高く、確実で早い。

治療の邪魔にならない。

健忘効果が期待できるので手術中の不快な記憶が殆ど残らない。

緊急時に静脈からすぐに薬を投与できる。

注射が必要。

鎮静状態からの回復に時間がかかる。

効果が弱く、痛みを感じることがある。

鼻マスクが治療の邪魔になることがある

健忘効果がない。

注射が必要ない。

鎮静状態からの回復が早い。



笑気吸入鎮静法の機械  笑気麻酔の機械  笑気吸入鎮静法

当クリニックでは笑気麻酔は希望される患者様に対しておこなっております。静脈内沈静法はインプラント手術時のみおこなっております。全身麻酔はおこなっておりません。

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