身体症状症(身体表現性障害) 横浜・中川駅前歯科クリニック
身体症状症(身体表現性障害)

身体症状症とは

身体症状症とは自覚症状に見合う身体の異常や検査結果がないにも関わらず、痛みなどの症状が続く病気です。足腰に問題ないのに痛みで歩けない、声帯に問題はないのに声が出ない等の症状があります。

生涯有病率は男性0.2%、女性0.2~2%とされ、女性に多く、患者数の多い病気です。

うつ病や不安症を合併していることも多くあります。

検査をおこなっても異常が見られないため、多くの患者さんが身体症状症と診断されず、原因不明の症状として医療機関を転々とする傾向がみられます。

以前は「身体表現性障害」と分類されていましたが、2013年に改定された精神障害の分類(DSM-5、アメリカ精神医学会)により、「身体症状症および関連症候群」と分類が変わりました。心気症とよばれていた、問題はないのに重大な病気にだと思い込む症状も、身体症状症に含まれるようになりました。

身体症状症の治療では、抗うつ薬や抗不安薬の服用のほか、認知行動療法がおこなわれます。

病院

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身体症状症の発症要因

発症要因が明らかな場合と不明な場合があり、歯科治療をきっかけに発症することも多くあります。

発症要因となる歯科治療ではインプラント手術、抜歯、さし歯の装着など口内に変化がおきる治療が多く、治療中に歯科医師や歯科衛生士の言葉や治療に不安、不信を感じたことがきっかけとなることも多い傾向にあります。

歯科治療が発症要因となることが多いのは、治療により実際に口内に変化がおこること、変化を鏡や舌により自分で確認しやすいこと、口内の感覚は鋭く錯覚が生じやすいこと、苦痛を伴い不安が生じやすいことがあげられます。

発症しやすいそのほかの要因として女性、高齢者、失業者、虐待を受けた経験、否定的感情、ストレスなどがあります。


発症要因の一例
インプラント手術/抜歯/さし歯やかぶせ物の装着/大きな治療で口内が大きく変化した/さし歯が思っていたものと違った/治療が予想外に痛かった/治療時に強い不安があった ほか



歯、口にあらわれる症状

身体症状症を発症すると、下記の症状があらわれることがあります。治療をすすめるにあたっては、カッコ内の病気等との鑑別が必要となります。歯や歯肉の痛みが長く続いたり、症状が悪化して寝込むようになったり、食べることができなくなって入院することもあります。


検査では問題はないものの、歯や歯肉の違和感、痛みが続く。(虫歯歯周病

検査では問題はないものの、あごの違和感、痛みが続く。(顎関節症

入れ歯を何度調整しても歯肉の痛みが続く。(入れ歯の不適合

入れ歯を何度作製しても合わない。(入れ歯の不適合)

かみ合わせを何度調整しても違和感が続く。(咬合違和感症候群

舌がヒリヒリする。(舌炎口腔カンジダ症

歯を抜いた部位がいつまでたっても痛い。(神経障害性疼痛

口内だけでなく、身体のあちこちが痛む。(線維筋痛症

診察



身体症状症と歯科

歯科医療機関では、歯、歯肉、舌などに問題がないか、異常がないかを診査、検査します。

診査、検査で問題があれば歯科治療をおこなうことがあるものの、かみ合わせの調整、さし歯やかぶせ物の交換、インプラントの除去などの治療は身体に負担をかけ、費用がかかるだけでなく症状が悪化することがあるため慎重にすすめていく必要があります。

必要に応じて精神科、心療内科と連携しながら治療をおこなっていきます。

診察


当クリニックでは身体症状症(身体表現性障害)の方の歯科治療をおこなっています。歯とお口の健康、歯科治療について、ご不明な点、ご要望等がありましたら、お気軽にご相談ください。



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