天気痛とは気圧や天気の変化をきっかけとする身体の不調のことです。
1.6万人を対象におこなった調査「天気痛調査2020」では、日本人の6割もの人に天気痛の自覚があり、男性よりも女性に多いとの結果でした。調査では、症状で最も多いのが頭痛で、次いで肩や首のこり、関節痛となりました。
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天気と慢性痛
長い期間痛みが続く「慢性痛」では、天気が悪くなったり、寒くなると症状が悪化する傾向があります。
気圧の変化などで自律神経が変化して、血管が縮んで血行が悪化。血行の悪化は、体内の酸素や栄養素が不足して痛みを引きおこす物質を出すため、痛みが増すとされています。
天気の変化を受けやすい慢性痛としては、関節リウマチ、繊維筋痛症、片頭痛、肩こり、腰痛が多く、顎関節痛、三叉神経痛、虫歯、歯周病など、歯科の病気も気象と関係しています。
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天気痛の予防方法
天気予報を確かめて、事前に体内の水分を整える漢方薬(五苓散)を服用したり、ストレスの軽減をはかったり、マッサージや運動を取り入れていくことも予防につながります。
「天気が悪くなると痛みが増すのではないか」という漠然とした不安や恐怖感が痛みにつながることがあるため、日記をつけて天気と自分の痛みの関係を調べ、把握しておくことも予防につながります。
天気痛が知られるようになったため、気象情報会社・ウェザニュースでは天気痛予報を発表しています。この予報を上手に利用していくのも方法です。
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天気と歯痛
歯の中の歯髄腔(しずいくう)という神経が入った空間は、通常は外の気圧と同じように保たれていますが、急激な気圧の変化があると調整が間に合わずに歯に圧力がかかり、痛むことがあります。虫歯で歯の中に空間があるときも同様に、気圧の変化で痛むことがあります。
また、天気の変化による身体の不調は免疫力を下げ、歯周病による痛みが生じやすくなります。2015年に岡山大学の研究グループは「慢性的な歯周病が急性化するのは、気象の大きな変化(気圧低下、気温上昇)の1〜3日後」と発表しています。
天気は自分自身では変えることはできないため、日頃から定期的に歯科医院で健診を受けるなど、虫歯や歯周病の予防処置をおこなっていくことが予防につながります。
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