薬物の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)とは

薬物の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)は片頭痛や緊張型頭痛をもつ人、いわゆる頭痛もちの人が頭痛を抑えようと思うあまり薬を頻繁に服用することにより、頭痛の頻度が増えていった状態をいいます。7〜8割が女性、40〜50歳代が多く、有病率は1〜2%と患者数の多い病気です。

涙

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薬物の使用過多による頭痛の症状

頭痛は早朝におきることが多く、次第に回数が増えいき毎日の頭痛となり,起床時にしめつけられるような痛みや頭が重い感じが毎日続くようになります。薬に効きにくくなることで服薬量が増え、頭痛発作発現への不安から薬に依存して治りにくくなることがあります。



薬物の使用過多による頭痛と歯科

頭痛がひどくなると痛みはあごの関節や顔面に広がるため、歯科医院に受診する人もいます。歯科医院では原因不明、顎関節症や歯ぎしりが原因とする痛みと診断され、マウスピースの作製や理学療法を受けていることもあります。

薬物の使用過多による頭痛と顎関節症による頭痛が同時におきていることもあります。

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●原因薬物

カフェインやエテンザミドなど数種類の鎮痛成分を含む 鎮痛薬が原因となることが圧倒的に多く、次いで医療機関で処方される鎮痛薬が多い傾向にあります。片頭痛治療薬の乱用も頭痛の原因となります。

国際頭痛分類第3版では、1ヶ月に15日以上、数種類の鎮痛成分を含む鎮痛薬は1ヶ月に10日以上の摂取を3ヶ月以上続けた場合におきるとしています。

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治療

治療は原因薬物の中止、薬の中止後にあらわれる一時的な頭痛の悪化に対する治療となります。原因薬物の中止から10日ほどは頭痛が悪化して吐いたり、寝込んだりすることがあり、重症なときは入院することもあります。再発率は半年以内が3割、1年後は4割ほどとされ、治った後も再発への注意が必要となります。



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薬物の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)
薬物使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛) 横浜・中川駅前歯科クリニック