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発音障害(構音障害)とは
発音障害とは、決まった音が正しく発音できず、習慣化した状態をいいます。言いたいことが相手にうまく伝わらなかったり、周囲とのコミュニケーションに支障をきたします。
また、何度も聞き返されることでイライラしたり、自信がなくなって話さなくなるなど、心理的なストレスになったり、性格を変えてしまうこともあります。
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小児の発音障害(構音障害)の原因
小児の発音障害の原因には、不正咬合、舌小帯短縮症、口唇口蓋裂などの形態異常、脳性麻痺などの運動障害のほか、原因が分からないものがあります。
1)不正咬合
下顎前突(受け口)や開口はサ行音の発音に影響します。一方で上顎前突(出っ歯)は発音障害はおきることはほとんどありません。歯並びの治療をおこなうことにより改善していきます。
2)舌小帯短縮症
舌小帯(ぜつしょうたい)は舌の裏側についているヒダで、このヒダが短い状態を「舌小帯短縮症」といいます。
活舌が悪い、早く話をするとしたがもつれる、長く話すと舌が疲れるといった症状があらわれることがあります。機能訓練をおこない、効果が得られない場合は手術をおこなうことがあります。
関連するページ 舌小帯短縮症
3)口唇口蓋裂
口唇裂(こうしんれつ)は上唇が鼻まで裂けている状態、口蓋裂(こうがいれつ)は上あごが裂けていて、口と鼻の中がつながっている状態です。1歳を過ぎてから何度か手術をおこない、口唇口蓋裂を治すことができるものの、不正咬合が生じることがあります。
また口蓋裂の初回手術後の10〜25%に鼻咽腔閉鎖不全が生じ、話すときに口内の空気が鼻にもれ、話が聞きづらくなることがあります。
4)脳性麻痺
脳性麻痺による顔面の異常な筋肉の緊張は、不正咬合、発音障害の原因となることがあります。また、顔面の無意識の動きにより発音が不明瞭になることがあります。
関連するページ 脳性麻痺の方の歯科治療
5)巨舌症
ダウン症候群、ベックウィズ-ヴィーデマン症候群などの小児にみられます。乳児期から幼児期にかけての時期に、舌縮小術という手術をおこなうことで発音は改善されますが、軽度の発音障害が残ることがあります。
関連するページ ダウン症候群と歯科
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小児の発音の誤り
小児の発音の誤りには、発達途上でみられるもの、発達途上でみられないものがあります。
1)発達途上でみられる発音の誤り
正常な発音ができるようになるまでの過程で音の一部を省略したり、習得できていない音をほかの音に置き換えるするなど、赤ちゃん言葉、幼児音とよばれるものです。多くは小学校低学年ころまでに改善します。
よくみられる発音の誤り
からす→たらす/うさぎ→うたぎ/ぼーる→ぼーう/ごはん→ごあん
2)発達途上でみられない発音の誤り
異常な発音の癖が習慣化してしまった状態で、自然に改善しないことが多く、大人になっても残ることもよくあります。舌の使い方が悪いためにおき、訓練をおこなうことにより改善することがあります。
よくみられる発音の誤り
タ行音がカ行音に聞こえる/「シ」が「ヒ」、「チ」が「キ」に聴こえる/舌足らずな話し方
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発音訓練(構音訓練)
発達途上でみられる発音の誤りは、自然と治ることが多く、通常は問題はありません。5〜6歳になっても誤りがみられ、本人にも自覚があり、集団生活になじめないなどの問題が生じている場合は、歯科医師、歯科衛生士、言語聴覚士により訓練をおこないます。
当クリニックでは、発音訓練をおこなっています。訓練は1〜2週間に1回の頻度で、1回20〜40分ほどの時間をかけておこないます。お気軽にご相談ください。
発音訓練は完全予約制となっています。治療をご希望の方はお手数ですが、お電話(045-910-2277)にてご予約ください。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
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