小児の発音障害の治療

発音障害の治療対象となる方

当クリニックでの発音障害(構音障害)の治療は、下記のお子様を対象におこなっています。お気軽にご相談ください。


1)機能性構音障害
発音に関与する器官の形態や機能に異常がなく、発音に誤りがみられる場合。

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2)器質性構音障害
口唇口蓋裂、鼻咽腔閉鎖不全、巨舌症など、発音に関与する器官の形態や機能に異常があり、発音に誤りがみられる場合。

関連するページ  口唇口蓋裂  脳性麻痺  ダウン症候群  舌小帯短縮症


3)そのほか
言語発達遅滞(言葉の遅れ)、吃音(きつおん)などがみられる場合。

発音

※症状によっては、高次医療機関、地域の教育機関での訓練となることがあります。あらかじめご了承ください。



発音障害の検査方法

発音障害(構音障害)の検査では、発音が正常か、どの程度の話が相手に伝わるかを調べます。


1)会話明瞭度検査
会話が相手にどの程度伝わるかを検査します。名前、年齢、通院方法などの簡単な会話をおこない、下記5段階で評価します。

よく分かる/時々分からない語がある程度/話題を知って聞いていればどうやらわかる程度/時々分かる語がある程度/全く理解不能

会話


2)声の検査

声の聴覚的印象検査
発音をしていただいて、声の高さや音色のほか、ガラガラ声、息がもれる声、力が入り過ぎる声、力が入らない状態の声などがないかを調べます。


発音持続時間測定
「あー」とできる限り長く言い続けて、発音の持続時間を測定します。10秒以下の場合は、声帯やのどに何らかの問題があることがあります。


鼻咽腔閉鎖機能検査
鼻息鏡などを使用して、話をするときに口の中に空気を保つことができず、鼻に息がもれていなかを調べます。

鼻息鏡


交互運動能力検査(オーラルディアドコキネシス)
「パ」、「タ」、「カ」の音をできるだけ速く、くり返し言うことで、会話の速度やリズムを調べます。「パ」は口唇が閉じられるか、「タ」は舌先の運動、「カ」は舌の後方の運動がどの程度かが分かります。

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発音障害の治療方法

治療では発音訓練、口腔筋機能療法などをおこないます。発音補助装置の作製をおこなう場合は、口腔外科をご紹介させていただきます。


1)発音訓練(構音訓練)
発音に誤りがある場合に、歯科医師、歯科衛生士がマンツーマンでテキストを使用するなどしておこないます。単語から始まり、短文、長文、会話とレベルを上げていき、正しい音を作る方法を身につけ、明瞭度を上げていきます。


2)口腔筋機能療法(MFT)
指しゃぶり(吸指癖)、口唇をかんだり吸引する癖(咬唇癖)、舌を前に出す癖(舌前突癖)、舌や口唇の異常な運動などによる、口の周囲の筋肉の不調和を取り除き、改善します。口腔筋機能療法には、舌や口唇の運動訓練、舌の位置の修正などをおこないます。


3)ブローイング訓練(吹く訓練)
鼻咽腔閉鎖機能不全があり、話をするときに鼻に息がもれているときは、コップに入れた水を吹く、笛やラッパなどの楽器を吹くことにより、口から息を出す練習をおこないます。

ブローイング訓練



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