Q.口腔機能発達不全症とはどのような病気ですか?

A.障害がないにも関わらず、食べる、話すなどの口の機能が十分に発達していない状態をいいます。

当クリニックでは口腔機能発達不全症の検査、治療をおこなっています。お気軽にご相談ください。

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Q.小児の病気ですか?

A.その通りです。15歳未満を対象としています。



Q.聞いたことがない病名ですが。

A.多くの研究を経て、2018年に国によって名付けられた病名です。まだ新しい病名のため知られていません。



Q.患者数は多いのでしょうか?

A.患者数は非常に多くいます。しかしながら、本人だけでなく保護者の方も気付いていないことがほとんどです。



Q.どのような症状がありますか?

A.本人に自覚症状がないことが多いものの、よく咬めない(咀嚼障害)、飲み込めない(嚥下障害)、発音の異常(構音障害)、口呼吸、いびきなどがあります。

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Q.放置するとどうなりますか?

A.かみ合わせや歯並びが悪くなるだけでなく、栄養摂取が不十分になったり、記憶、思考、学習、言語などの機能が未発達となることがあります。



Q.小児の病気ですが、大人になってからの影響はありますか?

A.成人になっても口の機能が未発達な状態が続き、肥満、睡眠時無呼吸症候群、糖尿病の原因になるほか、高齢者では要介護や誤嚥性肺炎の原因になることがあります。

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Q.口腔機能発達不全症を調べる方法はありますか?

A.歯科医院でかみ合わせや呼吸の状態、歯並びやのどの形態、口を閉じる力や舌の力の測定をおこなうことにより、調べることができます。

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Q.治療は健康保険がききますか?

A.矯正治療など一部の治療を除いて、健康保険が適応になります。

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Q.治療ではどのようなことをおこないますか?

A.口呼吸、口腔習癖(こうくうしゅうへき)、いびきの改善、発音(構音)訓練、歯並びの治療などをおこなっていきます。

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Q.口腔習癖にはどのようなものがありますか?

A.指しゃぶり、つめ咬み、舌を前に出す、唇を咬む、低舌位(ていいぜつ)などがあります。

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Q.指しゃぶりは何歳ころからやめさせたほうがよいでしょうか?

A.3歳頃から少しずつやめさせていくのがよいでしょう。



Q.指しゃぶりをそのままにしておくと、どうなりますか?

A.病態は連鎖する傾向にあり、指しゃぶりが口呼吸、歯並びの悪化、発音障害、低舌位、いびき、睡眠時無呼吸症候群の発症へとつながっていくことがあります。指しゃぶりの時点で悪循環を断ち切ることが大切です。



Q.いつも口をポカンと開いています。口を閉じるためのトレーニングをしてもらうことはできますか?

A.できます。お気軽にご相談ください。

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Q.口をポカンと開いている子供は多いのでしょうか?

A.非常に多くいます。小学生の3割に口をポカンと開いている癖(口唇閉鎖不全症)があったとの研究報告もあります。



Q.睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気ですか?

A.いびきが悪化し、睡眠中に呼吸が低下したり、呼吸が止まる病気です。



Q.小児の睡眠時無呼吸症候群は多いのでしょうか?

A.小児の睡眠時無呼吸症候群の発症率は1〜4%となっています。

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  小児の睡眠時無呼吸症候群 Q&A



Q.小児が睡眠時無呼吸症候群になると、何か影響がありますか?

A.睡眠の質が悪くなり、集中力低下、落ち着きのなさ、学習能力の低下などが認められることがあります。また、成長(身長など)が遅れたり、下あごの発育障害がおきることがあります。



Q.低舌位はなぜ悪いのでしょうか?

A.低舌位は舌の筋肉が弱い状態のため、歯並びを悪くし、口呼吸、いびき、睡眠時無呼吸症候群の原因となります。



Q.食事の環境や内容、食形態、食具の種類も口腔機能発達不全症に関係しますか?

A.口の機能の正常発達には食事も大きく関係します。

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Q.食事の相談はできますか?

A.できます。管理栄養士、歯科医師、歯科衛生士がご相談をお受けします。お気軽にお申し付けください。

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Q.口の機能を発達させるためには、硬いものを食べさせたほうがよいでしょうか?

A.硬いものよりも、かむ回数の増える食事を取り入れたほうがよいでしょう。詳しくお知りになりたい場合は、管理栄養士にご気軽にご相談ください。

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Q.食事の姿勢が、なぜ口腔機能発達不全症に関与するのでしょうか?

A.食事の姿勢がよければ食事がスムーズにでき、筋肉が正常に発達して、かむ力も強くなります。



Q.食事のときのテーブルやいすの高さが適切でないとどうなりますか?

A.テーブルが低いと猫背となり、いすが高すぎると足が床につかず、かむ力が出すことができません。口の機能の正常発達には、テーブルやいすの高さにも配慮する必要があります。

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Q.発音の訓練をしてもらうことはできますか?

A.できます。お気軽にご相談ください。



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