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舌圧とは
舌圧(ぜつあつ)とは、舌と口の天井(口蓋)の間で食べ物を押しつぶす際に生じる力をいい、食べたり、飲み込む機能(摂食嚥下機能)、発音、呼吸などに深く関与しています。
小児の口腔機能発達不全症、高齢者のオーラルフレイル、口腔機能低下症といった病気の診断指標となります。
関連するページ オーラルフレイルと口腔機能低下症 口腔機能低下症(オーラルフレイル)の治療
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低舌圧の問題点
舌の力が弱いことを「低舌圧(ていぜつあつ)」といい、下記の問題が生じます。
1)小児
食事の時間が長くなったり、食べる、飲み込む、話す機能の発達障害の原因になります。いびき、睡眠時無呼吸症候群、口唇閉鎖不全症(お口ポカン)のほか、栄養摂取の問題から身体発育遅延の原因にもなります。
関連するページ 口腔機能発達不全症 Q&A 食育 子供の無呼吸症 口唇閉鎖不全症
2)高齢者
食事中にむせたり、食べ物を飲み込めなかったり、低栄養、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)、寝たきりの原因になります。また、発音が悪くなったり、いびき、睡眠時無呼吸症候群の原因にもなります。
関連するページ 摂食嚥下障害 誤嚥性肺炎 低位舌(睡眠時無呼吸症候群)
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舌圧検査
舌圧検査では、下記の検査器具を使用します。5分ほどで終わる簡単な検査です。当クリニックでもおこなっていますので、お気軽にご相談ください。
舌圧検査は当クリニックでおこなっています。お気軽にお問い合わせください。
関連するページ 咀嚼能力検査(かむ力の検査)
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舌圧測定結果
小児では下記の平均値を参考にし、成人では最大舌圧が30kPa未満では低舌圧として問題が生じ、最大舌圧が20kPa未満であると食べ物が誤って肺に入ってしまう「誤嚥」のリスクが高まります。
大規模な調査では10〜60歳代の20%前後、70歳代の35%ほどに低舌圧が認められました。低舌圧が認められた場合は、歯科医師、歯科衛生士のもと、低舌圧を改善するトレーニングをおこなって改善していきます。
1)小児の最大舌圧の目安(平均値)
3歳児:11.8kPa/4歳児:16.6kPa/5歳児:22.1kPa/6歳児:25.3kPa
関連するページ 保健教材ニュース・舌
2)成人の最大舌圧の目安
成人男性(20〜59歳):35kPa〜/成人女性(20〜59歳):30kPa〜/60歳代(男女差はなし):30kPa以上が望ましい/70歳以上:20kPa以上が必要
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
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