薬剤性味覚障害 横浜・中川駅前歯科クリニック
●薬剤性味覚障害(薬物性味覚障害)とは

薬剤性味覚障害は、服用している薬を原因とする味覚障害です。原因となる薬を服用後すぐに発症することもありますが、多くは2〜6週間後に味覚障害がおきます。薬を服用している期間が長いほど、服用量が多いほど発症しやすい傾向にあります。

高齢になると薬を服用する機会が多くなるため、高齢者に多くみられます。


薬剤性味覚障害 服用している薬が原因でおきる味覚障害もあります

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薬剤性味覚障害の症状

症状は様々ですが、下記の症状があらわれます。

・味(甘味、塩味、酸味、苦味)が感じにくい  ・食事がおいしくない    ・口が渇く
・金属味、渋みなど嫌な味がする        ・食べ物の好みが変わった



●薬剤性味覚障害の原因

1)ドライマウス(口腔乾燥)
独立行政法人医薬品医療機器総合機構によると、日本で使用されている4000種類以上の医薬品が唾液の分泌を抑える作用があります。

食べ物の味は唾液と混じり合って溶液となり、舌などにある味蕾(みらい)という器官に届きます。味は食物が味蕾という器官に接触して、そこで受けた刺激が脳に伝えられることによって感じます。ドライマウスになり唾液が少なくなると、味が届きにくなります。

また、唾液には抗菌作用、粘膜を保護する作用があります。唾液が減少すると口の中の細菌が味孔に侵入して、味を感じにくくします。


味蕾の構造  味蕾 味蕾の構造(左) 味蕾(右)

関連するページ  薬剤性ドライマウス  唾液の働き



2)亜鉛の不足
亜鉛は味覚の形成になくてはならないものですが、一部の薬は体外に亜鉛を排出してしまいます。また、食物から摂取した亜鉛を体内に取り込むのを妨げます。その結果、亜鉛が不足して味覚障害がおきることもあります。

2〜3日の薬の服用では問題となりませんが、長期にわたり薬を服用すると味覚障害を引きおこすことがあります。

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3)味蕾の機能低下、異常
亜鉛はタンパク質の合成のほか、体内の代謝に必要な酵素の活性に関与しています。薬の副作用により体内の亜鉛が不足すると、味を感じる器官「味蕾」の新生、交代が遅れ、味蕾の機能が低下して味を感じにくくなります。



味覚障害を引きおこすことのある薬

薬の説明書きに「味覚異常」、「味覚喪失」、「味覚消失」などと書かれているものが、味覚障害を引きおこすことのある薬です。独立行政法人医薬品医療機器総合機構によると、2000種類以上の医薬品が味覚障害をおこすことがあります。


味覚障害をきたすことのある医薬品の品目数
症状 味覚異常 味覚障害 味覚消失 味覚喪失 味覚倒錯 味覚変化 苦味
品目数 2188 309 89 64 182 17 251
※独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページより(2014年現在)


味覚障害をおこす主な薬

 メイラックス(抗うつ薬)  ハルシオン(睡眠薬)  アダラート(降圧薬)

 タケプロン(胃潰瘍薬)  メバチロン(コレストロール低下薬)

 ボルタレン(解熱・鎮痛薬)  ムコスタ(胃薬)  ファサマック(骨粗しょう症薬)




薬剤性味覚障害の治療

薬剤性味覚障害が疑われる場合は、早めに医療機関を受診して治療を始めることが大切です。

可能であれば服用している薬を変更、中止、休止をおこない、亜鉛の不足が考えられれば亜鉛の摂取、口内の乾燥が原因として考えられる場合は、ドライマウス治療をおこないます。

アエンダM 亜鉛製剤(アエンダM)

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