●小児の虫歯の状況
年々、小児の虫歯は減っていますが、文部科学省の調査によると、
小児の約4割が虫歯になっています。治療をおこなっていない虫歯も多くあります。歯周病(歯肉炎)についても、
小学生、中学生の約6割が歯周病(歯肉炎)にかかっているとされています。
小児の虫歯保有率
資料:2021年度学校保健統計調査(文部科学省)
関連するページ
毎日歯を磨いているのに虫歯や歯周病になってしまう理由 歯を失うことによる損失
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フッ素塗布
6歳で6割のお子さんが、歯科医院などでおこなうフッ素塗布の経験があります。特に5〜9歳児のフッ素塗布率が高い傾向にあり、
定期的に歯にフッ素を塗布することにより、虫歯予防効果が得られます。
フッ素塗布、フッ素洗口をおこなった子供の割合(年齢別)
資料:2016年歯科疾患実態調査(厚生労働省)
関連するページ フッ素 フッ素洗口 フッ素塗布 フッ素 Q&A
●定期検診の受診率と歯の本数
世界トップレベルの長寿国ですが、
日本は虫歯が多いだけでなく、80歳までに大半の歯を失います。
スウェーデンやアメリカは、日本に比べると歯に対する関心が高い傾向があります。スウェーデンは20歳までは医療費が無料なため、予防に対する意識が高く、定期検診の受診率が高いことで知られています。
一方でアメリカは、日本のような健康保険制度がないために治療費が非常に高く、そのため日頃から歯を大切にする習慣があり、定期検診にも積極的とされています。
虫歯ができてから歯科医院に通院するのではなく、虫歯ができないために、定期検診のために歯科医院に通院するのが歯を残すコツです。
定期検診の受診率と歯の本数(スウェーデン、アメリカ、日本)
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定期検診の受診率 |
歯の本数(80歳) |
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82% |
20本 |
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67% |
17本 |
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2% |
12本 |
※2011年歯科疾患実態調査(厚生労働省)、サンスター調査ほか
関連するページ 小児の定期検診の流れ 小児の定期検診 Q&A
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定期検診を続けることの効果
予防歯科の効果は、予防歯科先進国・スウェーデンおこなわれた、予防歯科の世界的権威・アクセルソン博士の30年間にわたる研究で証明されています。
定期的に歯科医院に通院し、歯のクリーニング(PMTC)をおこなった人は30年間で失った歯の本数は平均0.7本です。一方で同時期の日本人は、平均13.6本もの歯を失っています。
定期検診を続けることの効果(1人あたり平均残存歯数)
※歯科疾患実態調査(厚生労働省)、J Clin Periodontol31(9)749-57
関連するページ 歯のクリーニング クリーニング Q&A 歯のクリーニングの効果
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小児の定期検診の内容
中川駅前歯科クリニックで治療を終えられた患者様の多くが、定期検診を受けておられます。
小児の定期検診では、3〜6ケ月に1回の頻度で下記内容をさせていただきます。幼稚園、保育園、学校でおこなう歯科健診とは異なり、しっかり時間をかけて検診をおこなうほか、歯みがき指導、食育指導、予防処置をさせていただいております。
定期検診を受けていただくことで、虫歯や歯周病(歯肉炎)の再発や発症を防ぐことができます。なお、定期検診は健康保険が適応になります。
定期検診の内容
虫歯や
歯周病(歯肉炎)の早期発見、治療/
食育指導/
かみ合わせ、歯並びのチェック、早期対応/
口腔機能発達不全症の検査、治療/歯みがきのチェックと修正、指導/
歯のクリーニング、
フッ素塗布、
シーラントなどの予防処置 ほか
歯のクリーニング(PMTC)
定期検診を希望される方は、お手数ですが事前にご予約(電話番号 045-910-2277)ください。定期検診はフッ素塗布も含めて健康保険が適応となります。
関連するページ 学校歯科健診でもらう紙のチェックポイント
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
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広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
新幹線・飛行機でのご来院(神奈川県、東京都以外からご来院の方)
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