様々な要因から引き起こされるドライマウス(口腔乾燥症)。ストレスを原因としてドライマウスを発症する人は多く、近年のストレス社会の中では増加しているといわれています。
●ネバネバの唾液とサラサラの唾液
唾液の分泌は交感神経、副交感神経の2種類の神経によってコントロールされています。
交感神経の刺激によって分泌される唾液は、水分が少なくタンパク質が多いため、口の中が乾いたり、ネバネバした感じがします。一方で、副交感神経の刺激によって分泌される唾液は、水分が多くタンパク質が少ないため、サラサラした感じがします。
緊張したり、ストレスがかかると交感神経が刺激されるため、唾液の水分は少なくなります。
結果としてドライマウスになります。逆にリラックスすると副交感神経が刺激されるため、唾液の水分は多くなり口の中を潤します。
ネバネバした水分の少ない唾液がドライマウス発症の一因
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●ストレス社会とドライマウス
近年はストレス社会といわれ、仕事、家事、学業など様々ところからストレスを受けます。厚生労働省の調査によると、日常生活においてストレスを感じている人は約半数にもなります。誰もがドライマウスを発症するリスクがあるといえます。
保健福祉動向調査(厚生労働省)
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●ストレス性ドライマウスの治療
一時的な緊張やストレスによる唾液の減少は、ストレスを回避することや「趣味やスポーツに打ち込む」、「のんびりする」、「人に話す」などにより、ストレスを発散させることによって治すことができます。
ところが、ストレスの原因を取り除くことが困難であったり、慢性的にストレスが続けば、唾液の減少も長期にわたって続くこととなります。長期にわたる口の中の乾燥感、不快感、異常感がストレスとなり、さらなる唾液の減少を招くことがあります。
この負の連鎖を改善するためには、ストレスをコントロールしていくことが必要となります。自分でのストレスコントロールが難しい場合は、歯科や心療内科などでカウンセリングを受けることにより、ストレスをコントロールしていきます。また、一般的なドライマウスの治療もあわせておこなっていきます。
舌痛症(ぜっつうしょう)を併発することも多くあり、舌の痛みがある時は舌痛症の治療もあわせておこないます。
ストレスが唾液の減少を招きます
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当クリニックはドライマウス(口腔乾燥症)唯一の学会組織である「ドライマウス研究会」が発足した2002年からメンバーとして参加しています。
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