舌痛症 Q&A

Q.舌痛症とはどのような病気ですか?

A.
舌痛症(ぜっつうしょう)とは、舌に悪性腫瘍や貧血などの異常が認められないものの、舌の痛みや違和感を感じる病気をいいます。

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Q.どのような症状がありますか?

A.
舌の先端や側縁がヒリヒリ、ピリピリ、ザラザラ感じます。痛みがでたり、舌が一日中気になることもあります。

舌痛症 舌がヒリヒリ、ピリピリします



Q.舌がヒリヒリするだけでなく、歯が浮いた感じがします。舌痛症の影響ですか?

A.
歯が浮いた感じがするのは、歯周病のためと思われます。歯科医院に受診して、必要があれば歯周病の治療もおこなうのがよいでしょう。

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Q.舌ではないのですが、頬や口蓋(口の天井)がピリピリします。何という病気ですか?

A.
口腔灼熱症候群(バーニングマウス症候群)と思われます。症状、治療方法は舌痛症と同じです。

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Q.口腔灼熱症候群(こうくうしゃくねつしょうこうぐん)とはどのような病気ですか?

舌、口蓋、頬など、口の中がヒリヒリ、ピリピリした痛み、不快症状が1日に2時間以上、3ヶ月以上にわたって続く症状をいいます。



Q.舌痛症と口腔灼熱症候群は同じ病気ですか?

A.違う病気という考えと、同じ病気という考えがあります。日本では舌痛症が広く知られた病気となっていますが、国際学会の分類では口腔灼熱症候群の一つの症状として舌の痛みがあります。



Q.舌だけでなく唇もピリピリします。この様な症状は珍しいでしょうか?

A.
決して珍しくはなく、舌だけでなく唇、頬、口蓋(口の天井)が痛むことはよくあります。

口元 舌だけでなく唇もヒリヒリすることがあります



Q.舌が痛いのは気にしすぎと言われました。気にしすぎでしょうか?

A.
当クリニックで診させていただいている限りでは、気にしすぎの方もいますが、舌が痛いから気になっている方がほとんどです。



Q.舌の痛みの原因は何ですか?

A.
舌の痛みには、ドライマウス、口腔カンジダ症、とがった歯やつめ物、入れ歯のバネ、亜鉛の不足、ストレス、口内炎など様々な原因があります。

水分補給 口の渇きを訴える病気「ドライマウス」が原因のこともあります

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Q.がんが原因で舌が痛むこともありますか?

A.
あります。気付いたら早めの受診が大切です。

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Q.舌がんの検診をしてもらうことはできますか?

A.
可能です。お気軽にご相談ください。

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Q.金属アレルギーが原因で舌が痛むことはありますか?

A.
口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)という病気以外では、まずありません。金属アレルギーは口の中の金属が原因であっても全身に皮膚症状として発症することが多く、口の中に症状があらわれることは、まずありません。

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Q.舌が痛みます。口の中の金属をセラミックスに替えたほうがいいですか?

A.
セラミックス治療は多額の費用と時間、身体的負担がかかります。その一方で効果は乏しいため、やめたほうがよいでしょう。

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Q.下の歯並びがデコボコです。歯並びの治療をおこなえば、舌の痛みは治りますか?

A.
治る可能性もありますが、歯並びの治療もまた多額の費用と時間、労力がかかります。まずは他の治療から始めるのがよいと思われます。

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Q.ドライマウス(口腔乾燥症)と舌痛症は、同時に発症することはありますか?

A.
あります。ドライマウスと舌痛症は同時に発症することがあり、ドライマウスの患者さんの半数以上が舌の痛みや違和感をもっていたという研究報告もあります。

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Q.唾液が減ると、なぜ舌が痛むことがあるのでしょうか?

A.
唾液には粘膜を傷から守る作用があります。唾液が減ると粘膜が傷つきやすくなり、舌が痛むことがあります。また、唾液には抗菌作用があり、唾液が減るとカンジダなどの細菌の作用により舌が痛むことがあります。

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Q.服用している薬が原因で舌が痛むことはありますか?

A.
あります。コレステロールや花粉症の薬の副作用として舌痛があります。

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Q.舌痛症を発症しやすい人はいますか

A.
50歳以上の女性が多く、真面目で几帳面な性格の人が多い傾向にあります。

女性 女性に多い病気です



Q.舌痛症の患者さんは多いのでしょうか?

A.
多いです。日本歯科医師会のホームページによると、全人口の0.7〜3%に発症し、特に閉経後の女性における有病率は12〜18%とのことです。



Q.最近仕事が忙しくなりました。その頃から舌が痛くなったのですが、仕事が原因でしょうか

A.
可能性はあります。仕事などでストレスがたまると、舌が痛くなることがあります。その他、勤め先のリストラ、家族の死、子供の教育、病気等のストレスがきっかけとなることがあります。

出勤 ストレスも舌痛症の発症に関係があります



Q.50歳、女性です。舌の痛みが続いて1年になります。更年期も関係していますか?

A.更年期以降の女性の患者さんが多いことから、女性ホルモンが舌の痛みに関与しているとされています。

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Q.歯科治療後から舌が痛くなりました。歯科治療に問題があったのでしょうか

A.
歯科治療後に舌痛症を発症することはよくありますが、歯科治療自体には問題のないことが殆どです。新しいつめ物を装着したなどで、お口の中の環境が変化したことによって、舌が痛くなることが多いようです。



Q.舌痛症の治療は何科でおこなっていますか?

A.
治療はごく一部の歯科、口腔外科、心療内科、精神科、耳鼻咽喉科、内科などでおこなっています。

検診 治療は一部の歯科、心療内科などでおこなっています

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Q.地方に住んでいます。舌痛症に詳しい近くの医療機関を紹介してもらえますか?

A.メールやお電話にて同様のお問い合わせをしばしばいただきます。大変申し訳ないのですが、舌痛症の治療を専門的におこなう医療機関は極めて少なく、存じ上げておりません。そのため、当クリニックにも地方から患者様が来院されております。

まずは、かかりつけの歯科医師にご相談されたり、歯科大学病院などを受診されるのがよいかと思います。



Q.舌の痛みの治療には、どのようなものがありますか?

A.
歯石の除去、入れ歯の調整、虫歯やドライマウス、口腔カンジダ症の治療、マウスピース(プロテクター)の作製などをおこないます。漢方薬、抗うつ薬、亜鉛の服用が効果的なこともあります

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Q.歯がとがっているのが舌痛の原因だと思います。歯を丸めれば治りますか?

A.
「この歯がとがっているから丸めて欲しい」とのご要望を月に数人の患者様から受けます。診察させていただかないと分からないものの、歯を丸めても治らないことが殆どです。



Q.下の奥歯が当たるので舌が痛むと思います。歯を抜いてもらえますか?

A.「歯を抜いて欲しい」とのご要望をしばしば受けますが、やめたほうがよいでしょう。学会発表では歯を10本抜いても痛みが改善されなかった、抜歯によりさらに症状が悪化したとの報告もあります。診察させていただかないと分からないものの、歯を抜いて舌の痛みが改善されることはまずありません。



Q.舌痛症は治りますか?

A.
原因は多岐にわたります。治ることが多いものの、長い期間を経ないと治らないこともあります。あまり心配せずに、短期間にすぐに結果を求めるのではなく、あせらず長い目で根気よく治療を続けていくことが大切です。



Q.舌の痛みはすぐに治りますか?

A.
すぐに治ることはあまりありません。早ければ1〜2週間で治りますが、1年以上かかることもあります。あせらず、じっくり治療をおこなっていくことが大切となります。



Q.舌痛症に効果のある薬を出してもらえますか?

A.
症状を診させていただいた後に、適切な薬を処方させていただくことは可能です。

薬 薬の服用により、症状が改善される方もいます

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Q.亜鉛製剤を服用すれば舌痛症は必ず治りますか?

A.
亜鉛製剤を服用すれば改善することがありますが、舌の痛みには他の原因もあるため、必ずしも治るものではありません。

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Q.ロキソニンやバファリンなどの痛み止めの薬を服用すれば、舌の痛みは治りますか?

A.診させていただかないと分からないものの、治る可能性は低いと思われます。

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Q.舌の痛みの治療に運動療法は有効ですか?

A.有効です。舌が痛いからとのことで何もしないと痛みが増します。

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Q.歯並びがよくないためか、舌が歯に当たりヒリヒリします。対策はありますか?

A.
マウピース(プロテクター)を装着するのも一つの方法です。ご自身でも気にして舌で歯を触るなど、不必要、不自然な舌の運動をしないようにします。



Q.治療により改善しましたが、まれに舌が痛みます。治っていないのでしょうか?

A.
治っていると思われます。不眠症が治っても眠れない日が時々あるのと同じように、舌痛症が治っても舌が痛むことは時々あります。



※舌痛症の治療を目的として来院される患者様へ
診療時間を十分に確保して診させていただくため、お手数ですがご来院前に電話(電話番号:045-910-2277)にてご予約ください。



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