舌がんの治療 横浜・中川駅前歯科クリニック
舌がんの治療
●舌がんの治療

舌がんの治療は、手術を中心に放射線治療、薬物療法がおこなわれます。手術のみなど単独で治療をおこなわれることは少なく、多くは手術と薬物療法、放射線治療と薬物療法など、複数の治療を併用しておこなわれます。

がんと診断されたときから緩和ケアがおこなわれ、手術後はリハビリテーションがおこなわれます。治療方法は症状、患者さんの年齢や希望などを考慮して選択されます。

舌がんの治療

※舌がんの治療は病院の歯科、口腔外科、耳鼻咽喉科でおこなわれます。

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舌がんの生存率

2005〜2010年に舌がんと診断を受けた患者さんの5年相対生存率は70.7%となっており(下図)、1997〜2000年の同62.9%と比較すると生存率は大幅に上がっています。

病期(ステージ) 症例数(件数) 5年相対生存率
606 94.1%
740 80.2%
381 60.2%
764 45.9%
全症例 2564 70.7%
※全国がんセンター協議会の生存率共同調査(2019年4月)

※病期(ステージ)
ステージ0:がん細胞が表層にとどまっている/ステージ1:がんが少し広がっているが筋肉の層にとどまっている/ステージ2:筋肉の層を超えてがんが広がり、リンパ節に転移しかけている/ステージ3:がんがリンパ節に転移している/ステージ4:がんが他の臓器に転移している




●手術

手術方法はがん部位や大きさにより異なりますが、がんのある部分と周囲の組織を切除します。手術後は食べる、飲み込む、話す機能が損なわれることがあり、必要に応じてリハビリテーションがおこなわれます。


1)舌部分切除術
舌の一部分を切除する方法で、早期の小さな舌がんでおこなわれます。手術後も食べ物を食べたり、飲み込む機能、発音機能にはあまり影響は及びません。

舌部分切除術

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2)舌半側切除術
がんのある側の舌半分を切除する方法で、比較的大きな舌がんに対しておこなわれます。舌の機能を維持するために、再建手術をあわせておこなうことがあります。

再建手術では、太もも、おなかなどの組織を移植して、舌が可能な限り機能するようにしていきます。手術後はリハビリテーションがおこなわれます。

舌半側切除術


3)舌亜全摘出術、舌全摘出術
舌の半分以上を切除する手術を舌亜全摘出術、舌の全てを切除する手術を舌全摘出術といいます。舌の機能を維持していくことが難しいため、再建手術をあわせておこない、手術後はリハビリテーションがおこなわれます。

舌亜全摘出術


4)頸部郭清術(けいぶかくせいじゅつ)
リンパ節への転移があるとき、転移がおこる可能性があるときは、首の周囲の組織も含めて切除します。これを頸部郭清術といいます。

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放射線治療

放射線を数回〜数十回あてていきます。リンパ節への転移がないときは手術はおこなわず、放射線治療のみの治療、放射線治療と薬物療法との併用療法がおこなわれることもあります。

正常な細胞は傷の修復能力が高く、少量の放射線によるダメージであれば数時間のうちに回復する力がありますが、がん細胞は回復が遅いため、回復を待たずに放射線をくり返しあてることにより、がん細胞を死滅させていきます。

放射線治療と薬物療法との併用療法は、がん組織に栄養を送り込んでいる血管に抗がん剤を直接入れ、同時に放射線をあてる「超選択的動注化学療法」という治療方法が広くおこなわれています。

放射線治療直後の副作用としてはドライマウス(口腔乾燥症)、味覚障害、口内炎(口腔粘膜炎)による痛みがあり、長期的な副作用としては虫歯の増加、歯の破折などがあります。

放射線治療

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薬物療法(化学療法、抗がん剤治療)

手術でがんを取りきれなかったとき、再発のリスクが高いときなどに、抗がん剤による治療がおこなわれます。また、放射線治療と併用しておこなわれることがあります。

シスプラチン、5−フルオロウラシル(5−FU)などの薬が使用され、吐き気、倦怠感、脱毛、味覚障害、口内炎(口腔粘膜炎)などの副作用があらわれることがあります。

2017年には免疫チェックポイント阻害薬・オプジーボの使用が厚生労働省に認可され、口腔がんの治療にも使用されるようになりました。オプジーボは本庶佑先生のノーベル賞受賞(2018年)要因となった薬として大きな話題となりました。

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緩和ケア

緩和ケアとは、かん治療を受ける患者さん本人、家族に対して、痛みや不安などの苦しみを和らげるケアをいいます。がん終末期のイメージが強いのですが、がんと診断されたときから初期のがんの患者さんも含めて緩和ケアの対象となります。

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リハビリテーション

治療によって舌の機能が損なわれたときは、リハビリテーションがおこなわれます。

担当の医師、歯科医師だけでなく、栄養状態の管理や食事形態の検討をおこなう管理栄養士、舌補助床の作製をおこなう歯科医師、発音訓練をおこなう言語聴覚士、口腔ケアをおこなう歯科医衛生など、多職種が連携してリハビリテーションがおこなわれます。


1)摂食嚥下訓練
食べる機能、飲み込む機能が損なわれたときは、誤嚥(ごえん、食べ物が誤って肺に入ってしまうこと)によって肺炎がおきることもあります。手術後に訓練(摂食機能訓練)をおこない、早期に口から食べられるようにしていきます。

訪問歯科

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2)発音訓練
手術後は発音がしにくくなるため、訓練によって正しい発音ができるようにしていきます。残った舌が少ないときは、舌接触補助床(PAP)という装置を使用して訓練をおこなっていきます。


3)口腔ケア
口腔ケアは口の機能を向上させる効果があるほか、口内炎(口腔粘膜炎)、ドライマウス(口腔乾燥症)、肺炎(誤嚥性肺炎)など、治療に伴う合併症の予防がはかれます。

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