Q.口腔がんとはどのようなものですか?

A.口や口唇にできる「がん」をいいます。舌がん、口腔底がん、頬粘膜がん、歯肉がんなどに分類されます。

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Q.口腔がんは増加していると聞いています。本当でしょうか?

A.本当です。増加しています。



Q.どのくらいの人が口腔がんになっていますか?

A.2019年に口腔がん(咽頭がんも含める)と診断された数は23671例、2020年に亡くなった人は7827人でした。



Q.口腔がんの死亡率は高い感じがするのですが?

A.日本では口腔がんがあまり知られておらず、口腔がん検診を受診する人が少ないため、他の先進国に比べると死亡率が高い傾向にあります。



Q.口腔がんになりやすい年齢はありますか?

A.50歳以上がなりやすいとされています。



Q.10代でも口腔がんになることはありますか?

A.少数ですが10代の方の口腔がんも報告されています。若い方の口腔がんは増えているとされています。



Q.夫が舌がんになりました。私に感染することはありますか?

A.ありませんのでご安心ください。



Q.口腔がんができやすい部位はありあますか?

A.歯以外のどこの部位にも発生しますが、口腔がんの6割が舌(舌がん)となっており、次いで歯肉(歯肉がん)、口腔底(口腔底がん)、頬粘膜(頬粘膜がん)となっています。



Q.口腔がんの自覚症状はありますか?

A.自覚症状がないことが多いものの、口内に痛みや硬いしこりがあるなどの症状があらわれることがあります。



Q.30代女性です。舌がヒリヒリ痛みます。舌がんでしょうか?

A.舌がんのほか、口内炎、口腔乾燥症、口腔カンジダ症、舌痛症を原因として、舌がヒリヒリすることがあります。

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Q.口内炎と口腔がんは素人でも違いが分かりますか?

A.大きながんでない限り分からないことが多いです。

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Q.口腔がんは転移することはありますか?

A.あります。



Q.口腔がんの予防方法はありますか?

A.口腔がんの発生には様々な因子が関与しているとされ、喫煙、飲酒のほか、虫歯の放置、合わない入れ歯、口内の汚れなど、慢性的な刺激も要因とされています。禁煙、過度の飲酒を控えるほか、口内を環境を整え、清潔に保つことが大切です。

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Q.虫歯を放置、タバコも吸っています。口腔がんになってしまうのでしょうか?

A.口腔がんを発症するリスクが高まるだけで、必ずしも口腔がんになるわけではありません。



Q.20代女性です。毎月のように口内炎ができます。がんになりますか?

A.必ずしもがんになるわけではありません。ご自身と歯科医院で口内炎予防をおこなっていかれるのがよいかと思います。



Q.口腔がん検診は歯科医院でおこなっていますか?

A.一部の歯科医院でおこなっています。検診を歯科医院で検診を受け、口腔がんの可能性があるときは、病院の歯科、口腔外科で精密検査をおこないます。

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Q.中川駅前歯科クリニックでは口腔がん検診をおこなっていますか?

A.おこなっています。お電話(045-910-2277)にてご予約後にご来院いただけたらと思います。



Q.口腔がん検診は、どのくらいの頻度でおこなったほうがよいでしょうか?

A.年1回以上は受診された方がよいでしょう。



Q.歯科検診で3ヶ月に1回受診しています。そのときに口腔がん健診もしてもらうことは可能ですか?

A.可能です。お気軽にお申し付けください。



Q.口内の粘膜の痛みが2週間続いています。急いで口腔がん検診を受けたほうがよいでしょうか?

A.口腔がんの発症までは通常5〜10年ほどの期間がかかるとされています。緊急性はないと思われますが、早めに受診されたほうがよいでしょう。



Q.口腔がんの進行は早いですか?

A.通常は5年、10年と長い期間をかけて、ゆっくりがんが大きくなっていきます。ただし、中には進行の早い口腔がんもあります。当クリニックの経験では多く臓器できたがんが歯肉に転移して、1週間で歯肉が2cmほど腫れてきた患者様もいます。



Q.30代男性です。下あごの奥の歯肉が腫れてきました。歯肉がんでしょうか?

A.親知らずが腫れてきた可能性が高いと思われます。

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Q.HPV(ヒトパピローマウイルス)も口腔がんの原因になると聞きました。

A.HPVは子宮頸がんのほか、肛門がん、膣がん、口腔がん、咽頭がんなどに関与しているとされています。中咽頭がん(のどにできるがん)の7割にHPVが見つかっています。

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Q.HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染したらすぐに口腔がんができますか?

A.HPV感染後10〜30年の期間を経てがんを発症することがあるとされています。出生時に母親の産道で感染することもあります。



Q.口腔潜在的悪性疾患とは何ですか?

A.国連の専門機関である世界保健機関(WHO)が「がん」になりやすい病気をまとめたもので、白板症、紅板症、口腔扁平苔癬、慢性カンジダ症、梅毒性舌炎、無煙タバコ角化症などの病気あります。

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Q.白板症とはどのような病気ですか?

A.白板症(はくばんしょう)とは、舌、歯肉などに発症する白い病変で、喫煙者に多く、がん化率は3〜16%とされています。



Q.紅板症とはどのような病気ですか?

A.紅板症(こうはんしょう)とは、舌、口蓋(口の天井)などに発症する紅い病変で、がん化率は白板症よりも高く、発見時にはがん化していることもあります。



Q.口腔扁平苔癬とはどのような病気ですか?

A.口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)とは、頬や歯肉に発症し、女性に多く、有病率は0.5〜1%とされる病気です。

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Q.口腔がんの治療は何科でおこないますか?

A.主に口腔外科でおこないます。



Q.口腔がんの治療にはどのようなものがありますか?

A.手術、放射線治療、薬物療法(化学療法)などの方法があります。

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Q.ステージ4の口腔がんは助からないのでしょうか?

A.がんは進行度に応じてステージ0からステージ4までの5段階に分類されます。一般にステージ4は最も状態が悪い状態とされていますが、必ずしも助からないわけではありません。



Q.口腔がんの治療をおこなっている病院を紹介してもらうことはできますか?

A.できます。当クリニックは国立がん研究センターなどと連携しています。お気軽にご相談ください。



Q.放射線治療などによって、手術を回避することはできますか?

A.口腔がんの状態によります。初期の口腔がんであれば、手術を回避できることがあります。



Q.超選択的動脈化学療法とは、どのような治療ですか?

A.がん組織に栄養を送り込んでいる血管に抗がん剤を直接入れ、同時に放射線をあてる治療方法です。食べる、飲み込む、話すといった舌の機能障害を最小限に抑えることができます。



Q.インターネットで調べると、がん免疫療法が良いような感じがします。お勧めでしょうか?

A.学会などが定めている標準治療をおこなうことをお勧めします。



Q.舌がんの手術をおこなうと、全く話せなくなりますか?

A.初期の舌がんであれば会話に問題はありません。進行した舌がんであっても、リハビリによって話せるようになります。



Q.手術で舌を切り取ってしまった後はどうなるのでしょうか?

A.お腹や腕の皮膚を移植して、舌として機能させていきます。



Q.口腔がんになると、食べることができなくなりますか?

A.口腔がんの状態にもよります。治療直後は食べることができなくても、摂食嚥下訓練などによって、多くの人は食べることができるようになります。

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Q.リンパ節転移とは何ですか?

A.口腔がんは発生した場所で大きくなるのと同時に、がん細胞がリンパや血液にのって離れた場所で増殖を始めることがあります。これを転移といい、口腔がんの転移は頸部リンパ節(首の部分)への転移が多い傾向にあります。



Q.緩和ケアとは何ですか?

A.緩和ケアとは、かん治療を受ける患者さん本人、家族に対して、痛みや不安などの苦しみを和らげるケアをいいます。がんと診断されたときから、初期のがんの患者さんも含めて緩和ケアの対象となります。

関連するページ  がん治療における口腔の緩和ケア  終末期の歯科治療(緩和ケア)



Q.口腔がんの相談だけでもできますか?

A.できます。お気軽にご相談ください。



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