性感染症と口腔 横浜・中川駅前歯科クリニック
性感染症と口腔
性感染症と口腔

近年、これまで性器にみられた性感染症が、口からの感染機会の増加により、口の中にも見られるようになりました。また、口の中が感染源となることも生じてきました。

口の中は常在菌の存在、唾液による抗菌作用などにより、症状があらわれにくいものの、性感染症の症状が最初にあらわれることがあります。そのため、歯科医院に来院する人も多くいます。

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口腔カンジダ症  口内の痛み 味覚障害 口角炎

女性の15%は、膣内にカンジダ菌がいるとされています。性的接触によって口内にカンジダ菌が繁殖、口腔カンジダ症を発症することがあります。口腔カンジダ症を発症すると、舌や口蓋(口の天井)の痛み、味覚障害(口内が苦い、しょっぱい、すっぱい)などの症状があらわれます。

当クリニックでは、風俗店に行った後や女性との性的接触の後に、口腔カンジダ症を発症して来院される男性の患者様が多く、増加傾向にあります。

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梅毒  口内の痛み 口内炎 口角炎

梅毒は「梅毒トレポネーマ」という細菌が引きおこす性病で、主に性的接触によって感染します。昔は「感染すると死に至る病気」と恐れられていましたが、現在では治療方法が確立されており、死亡することはまずありません。

感染力が強く、1回の性的接触で感染する確率は15~30%と高く、日本では20歳代の女性を中心に、2012年以降に患者数が急増しています。国立感染症研究所のデータによると、患者数は5年で5倍(2011年→2016年)になったとのことです。

患者数の急増を受けて、2016年に厚生労働省、日本皮膚科学会、日本性感染症学会が注意喚起をおこなっています。

感染後3週間ほどして、口唇、舌、口蓋に痛みのない1~2cmの塊(結節)ができます。この塊は1週間ほどしてなくなります。感染後3ヶ月以降では、舌、口蓋、のどがただれたり、痛みがでたり、口角炎ができたりします。

繁華街

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淋病(りんびょう)  口内の痛み 口内炎

淋病は「淋菌(りんきん)」という細菌が引きおこす性病で、梅毒同様に性的接触によって感染、患者数は近年増加しています。男性は排尿時に激しい痛みが生じることがあるものの、女性は自覚症状が生じず、気付かないことが多い傾向があります。放置すると、女性は不妊症、子供の失明の原因になることがあります。

歯肉、舌、頬の粘膜が赤くなったり、黄白色の膜でおおわれたり、痛みがでることがあります。また、地図状舌のような舌の変化がおきることもあります。口からの感染機会の増加により、口内に症状があらわれる人は増加傾向にあります。

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口唇ヘルペス  口唇に水ぶくれ

口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型を原因とする感染症です。感染すると、口唇に水ぶくれができます。感染力が強く、昔は家族間でのキス、頬ずりなどの接触によって感染、ほとんど人が5歳までに感染していました。

性感染症では、性器やお尻の周辺にいる単純ヘルペスウイルス2型(性器ヘルペス)が、性的接触によって口唇にうつり、口唇ヘルペスを発症することがあります。また、口からの感染機会の増加により、単純ヘルペスウイルス1型が性器で見つかることもあります。

スキンシップ

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ヘルペス性口内炎  口内の痛み 口内炎

従来は単純ヘルペスウイルス1型は口、単純ヘルペスウイルス2型は性器でしたが、近年では性生活の多様化によって1型と2型の境界がはっきりしなくなってきました。

性感染症としてのヘルペス性口内炎では、単純ヘルペスウイルス2型が多くみられ、口内に強い痛みが生じます。口唇、歯肉、舌が赤くなり、いくつもの水ぶくれができ、これが破れて口内炎となります。

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後天性免疫不全症候群(エイズ、AIDS)  口内炎 口腔カンジダ症

エイズウイルス(ヒト免疫不全ウイルス、HIV)による感染は、口の中にも症状があらわれます。特に口腔カンジダ症は、感染初期にあらわれる症状として有名です。

口腔カンジダ症以外では、舌前方の舌縁に垂直に走る白斑(毛様白板症)、口内炎(アフタ性口内炎)、口蓋、歯肉、舌にできる悪性腫瘍(カボシ肉腫)などの症状があらわれます。

医科大学の研究者がおこなった調査では、エイズ患者の67%が口の中に症状がみられ、最も多いのが口腔カンジダ症で47%、次いで口内炎が16%、毛状白板症が12%でした。

当クリニックで診察させていただくと、性的接触後に口腔カンジダ症を発症すると、エイズを心配される患者様が多く見受けられます。エイズウイルスは感染力が弱いため、エイズの可能性は極めて低いといえます。

レッドリボン



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