●口腔・咽頭がんとは
口腔・咽頭がんは
口やのどにできるがんのことで、舌がん、歯肉がんなども口腔・咽頭がんの一つです。
患者数は増加しており、国立がん研究センターの調査(2022年)によると、2019年に口腔・咽頭がんと診断された数は23671例(男性16463例、女性7208例)、2020年に亡くなった人は7827人(男性5547人、女性2280人)でした。
口腔がん検診を希望の方は、お手数ですが事前に電話(045-910-2277)にてご予約ください。当クリニックは国立がん研究センター連携歯科医院に認定されているほか口腔がん検診協力医が在籍し、問診、視診、触診、オーラルID(口腔がん検査機)等を使用して口腔がん検診をおこなっています。
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HPV(ヒトパピローマウイルス)とは
HPVは性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされているウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなど多くの病気の発生に関わっています。最近では若い女性の子宮頸がんが増加しているほか、
口腔・咽頭がんとのかかわりも指摘されています。
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●口腔・咽頭がんとHPV
子宮頸がんの95%以上はHPV感染が原因ですが、
口腔・咽頭がんの原因としてHPVの感染があります。
口内にHPVが感染した後、10〜30年の期間を経てがんを発症するとされています。
アメリカでの大規模調査では、
HPV感染者が中咽頭がんに占める割合は7割となっています。口腔がんは中咽頭がんほどではないものの、HPV感染者の割合は高いとされ、特にアジアは欧米に比べると口腔がんに占めるHPV感染者の割合が高い傾向にあります。
口腔がんのなかでは歯肉がん、口底がん(舌の真下にできるがん)のHPV陽性率が高く、口蓋がん(口の天井にできるがん)はHPV陽性率が低い傾向がみられます。性活動開始年齢の低年齢化や複数のパートナーとの性的行動のある若年者の増加に伴い、
10〜30歳代の口腔・咽頭がんが増加しています。
口へのHPV感染は性的行動が多いものの、分娩時に産道を介して母親から感染することもあります。
喫煙や合わない入れ歯の使用による粘膜の損傷、口内の汚れ、歯周病は感染リスクを高めます。お酒は口腔・咽頭がんの発がんリスクを高めますが、HPVウイルスの感染リスクは高めないとされています。
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予防方法
口内環境とHPV感染には密接な関連があります。感染に対する予防方法としてはHPVワクチン接種のほか、禁煙、合わない入れ歯は使用しない、定期的な歯科医院で歯の清掃(クリーニング)をおこなう、歯周病の予防と治療をおこなう等があります。
関連するページ 予防歯科 歯科検診 歯のクリーニング(PMTC)
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