●重症筋無力症とは
重症筋無力症(Myasthenia Gravis、MG
全身の筋肉が弱り、疲れやすい、食べ物が飲み込みにくい(嚥下障害)、かみにくい(咀嚼障害)、発音がしにくい(構音障害)といった症状があらわれます。歯科受診をきっかけに病気がみつかることもあります。
最初の症状として、まぶたが下がる眼瞼下垂(がんけんかすい)、ものが二重に見える複視(ふくし)といった眼の症状があらわれることが多い傾向にあり、症状が悪化すると呼吸ができなくなることもあります。
幼児から高齢者まで全ての年代に発症し、女性がやや多く、国内患者数は2万人以上とされています。厚生労働省から指定難病に認定されてます。
当クリニックは重症筋無力症を含む特定医療費(指定難病)助成制度の指定医療機関です。
関連するページ
●歯科治療
1日の中でも、午前中より午後、夕方の方が症状が重く(日内変動)、日によって疲れやすさが違うため(日差変動)、体調のよい日、時間に歯科治療を受けるようにします。またステロイド療法の影響により感染しやすいため、抜歯、歯周病の外科手術、インプラント手術などの際は十分な感染予防をおこないます。
関連するページ ステロイド療法をお受けになられている方の歯科治療
●嚥下障害、咀嚼障害、構音障害
筋力の低下により、食べ物が飲み込みにくい、むせる、食事をしているとあごが疲れる、食べ物がかみにくい、音読をしているとろれつが回らなくなるなどの症状が高い頻度であらわれます。
重症筋無力症の治療をおこなうことで、これらの症状を改善していくほか、摂食嚥下指導、栄養指導(栄養相談)により、十分な栄養を摂取できるようにしていきます。
当クリニックでは管理栄養士が在籍し、重症筋無力症の方の栄養相談をおこなっています。お気軽にご相談ください。
関連するページ 食育・栄養
●虫歯、歯周病
重症筋無力症の治療では、ステロイド薬による治療がおこなわれます。ステロイド薬を長期間使用していると虫歯になりやすく、歯周病が進行しやすい傾向にあります。
また、重症筋無力症の症状により、腕がだるく、しっかり歯みがきができないこともあります。そのため、歯科医院での定期的な歯のクリーニングなど、十分な予防処置をおこなうことが大切となります。
関連するページ
●口腔カンジダ症
ステロイド薬の影響により、口内にカビが繁殖する病気「口腔カンジダ症」を発症しやすくなります。カンジダが繁殖すると、口の中がヒリヒリ痛む、食べ物を口にしたときに痛む(接触痛)などの症状があらわれます。薬の使用により治療をおこないます。
関連するページ 口腔カンジダ症 口腔カンジダ症の原因 口腔カンジダ症の治療
●味覚障害
味覚障害があらわれることがあります。多くが特定の味が分からない「解離性味覚障害」で、甘味を感じにくくなります。
当クリニックでは、舌の痛み(口腔カンジダ症)と甘味を感じにくい(味覚障害)ことを主訴に来院された患者様が、受診をきっかけに重症筋無力症と診断されたケースも経験しています。
関連するページ 味覚障害
当クリニックでは重症筋無力症の方の歯科治療をおこなっています。重症筋無力症の方の歯とお口の健康、栄養、歯科治療などについて、ご不明な点等がありましたら、お気軽にご相談ください。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
小田急線沿線からのご来院(東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方)
横浜線沿線からのご来院(横浜市緑区、相模原市などからご来院の方)
南武線沿線からのご来院(川崎市中原区、高津区などからご来院の方)
広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
新幹線・飛行機でのご来院(神奈川県、東京都以外からご来院の方)
関連するページ 糖尿病、腎臓病、認知症、がんなど全身のご病気をおもちの方の歯科治療