歯科診療による新型コロナウイルスの感染が0件の理由
(2020年5月17日)

治療を受けたいものの、「歯科医院で感染してしまうのではないか」と心配されている方も多いと思います。

2020年4月30日の日本歯科医師会会長の発言、5月16日の神奈川新聞と日本経済新聞に掲載されたメッセージ(下記は抜粋)のとおり、現在のところ歯科診療による患者様への新型コロナウイルスの感染は0件となっています。

日本だけでなく、新型コロナウイルスの感染者数が世界最多の約150万人となっているアメリカでも、歯科診療による患者様への感染は0件となっています。

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テレビ 新型コロナウイルス感染症について



新型コロナウイルス感染が0件となっている5つの理由


1)歯科医療従事者は細菌・ウイルス感染予防のスペシャリストです
私たち歯科医療従事者は、虫歯菌や歯周病菌を対象に日々の診療をおこなっています。また、唾液や血液からおこりうるB型肝炎、C型肝炎、エイズといったウイルスの感染リスクにさらされながら診療をおこなっています。

新型コロナウイルスに限らず、歯科医療従事者はこれまでにも感染予防についての知識を学び、対策に取り組んできました。細菌・ウイルス感染予防のスペシャリストです。

歯科

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2)感染予防のための機器や材料が盛りだくさん
歯科医院が感染予防にかける設備投資は、かなりの費用になります。細菌やウイルスを相手にする業務のため、マスク、手袋(グローブ)、消毒液のほか、口腔外バキューム、高圧蒸気滅菌器など、歯科医院は感染予防の機器や材料が盛りだくさんとなっています。無防備ではありません。

  高圧蒸気滅菌器(ヨーロッパ基準)

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3)マスクをして黙々と治療をおこなっています
治療中は、歯科医療従事者と患者様は近接しています。当たり前のことですが、マスクをして黙々と治療をおこなっています。少し患者様に話しかけることもありますが、マスクを外して大声で話すことはありません。

近接していますが、しっかり感染予防対策をおこなっていますので、「密」が避けられた状態となっています。

マスク



3)予約制なので濃厚接触がありません
歯科医院のほとんどは予約制のため、多くの方が待合室にごった返すようなことはありません。また、待合室で知らない患者様どうしが話をすることもないため、濃厚接触が避けられています。

予約



4)ウイルスは口から入ってきます

決して忘れてはならないことは、「ウイルスは口から入ってくる」という事実です。ウイルス感染予防のためには歯科診療が必要です。口内が汚れていると細菌が繁殖し、ウイルスに感染しやすくなります。

実際に、歯のクリーニングをおこなったらインフルエンザの感染者が約9割減った、地震直後に口腔ケアを受けられず、肺炎で亡くなる人が急増したという事実があります。

歯科医院に通院している方は、治療や予防によって感染しにくい口内環境になっていると考えられます。そのため、歯科診療による患者様への感染が0件なのかもしれません。

診療

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5)もともと歯科医院は感染リスクが極めて低い?
日本だけでなく、アメリカでも歯科診療による患者様の感染は0件となっています。歯科医師や歯科衛生士など、歯科医療従事者の感染率が高いとの報告も全くありません。

残念ながら、一部のマスメディアから「歯科が最も感染しやすい」との誤った報道がされましたが、実際は「歯科での感染リスクは限りなく0に近い」ものとなっています。

十分な感染予防対策もありますが、歯科医院はもともと感染リスクが極めて低い場所なのかもしれません。

新聞

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歯科診療による新型コロナウイルスの感染が0件の理由 横浜・中川駅前歯科クリニック