ファーストバイト症候群 横浜・中川駅前歯科クリニック
ファーストバイト症候群
ファーストバイト症候群とは

ファーストバイト症候群は、食事で最初にかんだときに耳のあたりに強い痛みが生じる病態です。1993年に世界で初めて報告され、1998年に命名されました。

幅広い年齢に発症し、男性に多く、耳のあたりにある副咽頭間隙や耳下腺の炎症、腫瘍、手術後の合併症として症状があらわれます。

唾液量の調節がきかず、一気に唾液が出てしまうため痛みが生じます。痛みは数秒間続くものの食事を続けると痛みは軽くなり、1日の最初の食事のときが最も痛みが強い傾向があります。

歯ぎしり

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ファーストバイト症候群との鑑別が必要な病気

ファーストバイト症候群との見分けが必要な病気として下記の病気があります。症状の違いやレントゲン写真の撮影、唾液量の測定などによって鑑別をおこないます。


1)顎関節症
口を開けたときなどに、あごの関節に痛みが生じる患者数が非常に多い病気。

2)唾石症
唾液を出す管が石(唾石)によってつまる病気。食事のときに強い痛みが生じます。

3)シェーグレン症候群
唾液が出なくなる病気。耳のあたりが腫れたり、痛みが生じることがあります。

4)舌咽神経痛
50代以上の女性に多い神経痛。食事のときに強い痛みが生じます。



●ファーストバイト症候群の治療

ファーストバイト症候群の治療として薬の服用、神経ブロック、セルフケアなどの方法があります。一部の治療は当クリニックでもおこなっていますのでお気軽にご相談ください。


1)薬物療法
鎮痛薬は効果がなく、漢方薬(立効散、五苓散)、神経障害性疼痛治療薬(プレガバリン)、抗てんかん薬(カルバマゼピン)などが痛みの緩和に有効とされています。



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2)ボツリヌス療法
薬物療法の一つでボツリヌス菌がつくるタンパク質を注射することで筋肉の活動を抑え、唾液が一気に出るのを防ぐことで痛みが緩和されます。

治療

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3)神経ブロック
数回から20回ほど注射をおこなうことで、痛みの原因となっている神経の活動を抑えていきます。ブロック注射ともいわれ、主にペインクリニックでおこなわれます。


4)セルフケア
食事療法として甘いものや苦いものから先に食べ、次いで塩味や酸味のあるものを食べると効果があるとの報告があります。唾液腺のマッサージも効果があるとされています。



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