中川駅前歯科クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の歯科治療が健康保険適応(2004年)になる前から、日本ではまだ殆ど普及していない時期から治療をおこなってきました。これまでに多くの患者様の治療をおこなってきました。
下記は年別のいびき・睡眠時無呼吸症候群の治療を目的として来院された、初診の患者様の数です。
2020〜2022年は新型コロナウイルス感染症の影響(緊急事態宣言の発令、医科医療機関への受診者減少→当クリニックへの紹介減少)によって患者様は減少しましたが、2023年は再び増加しました。
古くなったスリープスプリント(いびき用マウスピース)の再作製をおこなう患者様を含めると、600〜700人ほどの患者様のスリープスプリントを作製させていただきました。
新たに来院された患者様(初診のみ)
いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療を目的として、新たに来院された患者様の人数。2004年4月の健康保険適応以降を集計。初診の患者様のみで、再診の患者様(一度でも当クリニックに来院された患者様)は含みません。
スリープスプリント(いびき用マウスピース)作製数
月間作製数
厚生労働省の統計(2019年社会医療診療行為別統計)によると、2019年6月に全国で健康保険で作製されたスリープスプリント(いびき用マウスピース)は2119件でした。当クリニックは同期間に52件、全国の3%を作製させていただきました。
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●性別
来院者の性別
来院された患者様の3/4が男性、1/4が女性となっています。ホルモン、のどの形態から、女性のほうが「いびき」をかきにくいとされています。更年期になると、女性も「いびき」をかきやすくなります。
関連するページ 睡眠時無呼吸症候群の治療例 女性の睡眠時無呼吸症候群
●年齢
来院者の年齢
「働きざかり」、「一家の大黒柱」といわれる、30〜50歳代男性の患者様が最も多く来院されます。
30〜40歳代の患者様は家族や友人に「いびきがうるさい」、「寝ているときに呼吸が止まっている」と指摘されての来院が多い傾向がみられます。60歳以上の患者様は高血圧、心臓発作などで入院し、入院時に睡眠時無呼吸症候群と診断されての来院が多い傾向にあります。
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住所
来院者のお住まい
当クリニックは横浜市と川崎市の市境に位置するため、両市にお住まいの患者様の来院が9割近くを占めます。1割ほどの患者様は両市以外の神奈川県内、神奈川県外からの来院で、青森県、福井県、京都府、高知県、福岡県、宮崎県など23都道府県から患者様が来院されました。
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紹介
紹介の有無
85%の患者様が、大学病院を始めとする医療機関からの紹介による来院となっています。これまでに、300施設以上の医療機関から紹介を受けています。紹介による来院割合は年々増加しており、2010年以降は9割以上の患者様が紹介により来院されています。
15%の患者様が医療機関からの紹介はなく、紹介のない患者様はいびき・睡眠時無呼吸症候群治療の相談(初診時)、もしくは自費治療(保険外治療)でのスリープスプリントの作製を希望される患者様が多い傾向にあります。
関連するページ スリープスプリント
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AHI
AHI
8割以上の患者様が睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されています。CPAPはAHI20以上(中等度以上の睡眠時無呼吸症候群)で健康保険適応となりますが、3割の患者様がAHI20以上でも、スリープスプリントを選択されています。
※AHI
睡眠中1時間あたりの無呼吸、低呼吸の回数で、睡眠時無呼吸症候群の重症度の目安となります。
5〜15:軽度の睡眠時無呼吸症候群(SAS) 15〜30:中等度のSAS 30〜:重度のSAS
関連するページ むずむず脚症候群 AHIとは(睡眠時無呼吸症候群の診断基準)
●CPAP(シーパップ)
CPAP使用の有無
来院された患者様のうち、CPAPの使用経験のある患者様が12%となっています。
CPAPが合わない等の理由で中断された患者様が7%いました。CPAPは持ち運びが不便なため、「出張が多い」、「旅行が多い」、「宿直がある」などの理由で、CPAPとスリープスプリントと併用される患者様が5%いました。
※CPAP
鼻マスクを装着する治療で、中等度から重度の睡眠時無呼吸症候群の治療で使用されます。AHI20以上の睡眠時無呼吸症候群で健康保険が適応になります。
関連するページ CPAPについて CPAP・スリープスプリント併用療法
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肥満度(BMI)
来院者の肥満度(BMI)
一般にいびきをかいたり、睡眠時無呼吸症候群にかかるのは肥満の人と考えられがちですが、来院される患者様の6割が標準となっています。重度の肥満の患者様はほとんどいません。
関連するページ 肥満といびき 睡眠時無呼吸症候群と顔の形、歯並びとの関係
●治療後のいびきの状態
治療後のいびきの状態
治療終了後におこなった郵送形式のアンケート(75人)によると、ほとんどの患者様がいびきが軽減しています。「わからない」と答えている患者様は、一人暮らしをしている、同室で一緒に寝る人がいないなどが理由です。
●「装置を一生使用し続けていかなければならないか?」との問い合わせについて
よくこのようなご質問をよく受けます。外科手術とは異なり、CPAP、スリープスプリントは対症療法のため、なかなか完治しないといわれています。ただ、睡眠時無呼吸症候群は命さえも奪いかねない病気ですので、CPAPやスリープスプリントは命を守るための生命維持装置として使い続けていく必要があります。
スリープスプリントの装着によって体調がよくなりいびきをかかなくなった、減量に取り組んだ結果いびきをかかなくなった等の理由により、スリープスプリントが必要なくなった方も多くいます。
関連するページ 睡眠時無呼吸症候群の生存率、事故との関係など
●スリープスプリントの耐用年数
丈夫なプラスチックでできているため、通常使用であれば簡単には壊れず、何年ももちます。
少数ではありますが、大きな虫歯ができてしまってスリープスプリントが合わなくなってしまった(小さな虫歯であれば修理可能なケースがほとんどです)、なくしてしまった、家族が捨ててしまった、室内犬がかみ砕いてしまった、装着によりあごが痛くなってきた、いびきの防止効果が落ちてきた等の理由により、スリープスプリントの再作製をおこなった患者様もいます。
スリープスプリントの交換が必要となった主なケース
紛失(最も多い)/誤って捨ててしまった(多い)/破折 室内犬が咬み砕いた/数本の虫歯治療をおこない合わなくなった(1〜2本の虫歯治療は修理可能です)/熱湯につけて変形してしまった/あごが痛くなった /いびきの防止効果が落ちた
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治療がうまくいかなかった一例
95%以上の患者様において症状は改善されていますが、中には治療が症状が改善されなかった患者様もいます。以下は症状が改善されなかった原因の一例です。
歯の本数が極端に少ない、あるいは全くない(歯の本数が少ない、歯が全くない患者様の成功率は下がる傾向にあります)。
スリ−プスプリント装着後、合わないとすぐにあきらめてしまう(装着後、何度か調整が必要なこともあります)。
モチベーションが低い(スリープスプリントの装着が面倒など)。
スリープスプリントに対する違和感が強い。
スリープスプリントを装着することができない(高齢のごく一部の患者様)。
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満足度
スリープスプリントの満足度
※いびき治療の受診をご希望の方は、お手数ですが事前にご予約ください。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
交通アクセス・駐車場案内図(横浜市都筑区、港北区など近隣よりご来院の方)
青葉区・宮前区からのご来院(横浜市青葉区、川崎市宮前区からご来院の方)
小田急線沿線からのご来院(東京都町田市、川崎市麻生区、多摩区などからご来院の方)
横浜線沿線からのご来院(横浜市緑区、相模原市などからご来院の方)
南武線沿線からのご来院(川崎市中原区、高津区などからご来院の方)
広域路線図 広域道路地図(神奈川県、東京都からご来院の方)
新幹線・飛行機でのご来院(神奈川県、東京都以外からご来院の方)
関連するページ いびき・睡眠時無呼吸症候群