●インプラントの寿命
インプラントは銀歯、差し歯、入れ歯よりもずっと長く持ちます。毎日しっかり歯を磨いたり、定期的に歯科医院でメンテナンスをおこなうなどして、歯周病にならないように気を付ける必要はありますが、金属でできているため虫歯になることはなく丈夫です。
当クリニックが最も使用している「ストローマンインプラント」の5年生存率は、多くの研究から98.8%とされています。10年生存率は95%以上とされています。
ストローマンインプラント以外でも、多くのインプラントは10年たっても95%前後が外れずに残っているとされています。毎日の歯みがきだけでなく、歯科医院での定期的なメンテナンスをおこなえば、15年、20年、25年…と持たせることは可能です。
インプラントの生存率(ストローマンインプラントの5年生存率、単位:%)
研究論文 | インプラントの本数 | 5年後の生存率 | 研究者 |
1 | 101 | 99% | ジュネーブ大学(スイス)、ベルン大学(同) |
2 | 1406 | 99.26% | テキサス大学(アメリカ)ほか |
3 | 106 | 100% | トリノ大学(イタリア)、ベルン大学(スイス) |
1.Bornstein M.M. et al, Early loading of non-submerged titanium implants
with a sandblasted and acid etched surface. 5-year results of a prospective
study in partially edentulous patients. Clin Oral Implants Res 2005;16 2.Cochran
D. et al, Clinical field that examining on implant with a sandblasted,
acid-etched surface. J Periodontol 2007; 78 3.Roccuzzo M. et al, Early
loading of sandblasted and acid-etched implants:a randomized controlled
double-blind split-mouth study. Five-years results. Clin Oral Implants
Res 2008; 19
●インプラントの寿命を左右する因子
インプラントのメーカーや種類
使用するインプラントのメーカーや種類により、インプラントの寿命は違ってきます。成功率の高いインプラントがある一方で、失敗例が多いため、一部の国で販売が禁止になったインプラントもあります。
関連するページ インプラントの種類 国産インプラント 外国製インプラント
部位
下あごに比べると上あごは骨の質が悪いため、インプラントの失敗率が高くなる傾向があります。
関連するページ インプラントと骨の質
喫煙
タバコは手術後の歯肉の治りを遅くしたり、インプラントと骨がくっつくのを阻害します。また、インプラントを支える歯肉の抵抗力を弱らせます。
関連するページ タバコ 喫煙がインプラントに及ぼす影響
メンテナンス
インプラントを長持ちさせるためには最も大切なことです。毎日の歯磨きはもちろんのこと、歯科医院での定期的な清掃、かみ合わせのチェック等を怠ると、インプラントの寿命は短いものとなってしまいます。
関連するページ インプラントのメンテナンス
その他
放射線治療、管理されていない糖尿病や歯周病はインプラントの寿命を短くします。また、治療をおこなう歯科医師の技術もインプラントの寿命を左右します。
日本だけでなく、欧米では歯科大学でも一般の診療室でインプラントの手術をおこなうことが多く、手術室の有無はインプラントの寿命には関与しないことが明らかになっています。
関連するページ 歯周病 糖尿病 糖尿病とインプラント治療
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関連するページ インプラント