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慢性閉塞性肺疾患とは
慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)とは、肺の破壊や気道の炎症おき、咳(せき)、痰(たん)、息切れ、呼吸困難などの症状があらわれる進行性の病気です。
タバコ病とも言われ、
原因の90%は喫煙となっています。有毒なガスや微粒子を吸い込むことにより発症し、
世界では死因の3位となっています。
国内の大規模な調査では、
日本人の40歳以上の350万人、
70歳以上の210万人が慢性閉塞性肺疾患にかかっているとされています。
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慢性閉塞性肺疾患と歯科治療
軽症から中等度の慢性閉塞性肺疾患で、咳、痰が少なければ、歯科医院で通常通りの治療はおこなうことができます。
重症の慢性閉塞性肺疾患となり、自宅や施設で酸素療法を受けるようになると、歯科医院への通院は難しくなるほか、治療内容が限定されることがあります。この場合は、歯科医師や歯科衛生士が自宅や施設に行き、歯科治療(訪問歯科診療)をおこないます。
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慢性閉塞性肺疾患と栄養
慢性閉塞性肺疾患の患者さんは、悪くなった肺の機能を補うために呼吸に関与する筋肉をより動かすため、健康な人よりも呼吸に多くのエネルギーが必要となります。
しかしながら、多くの患者さんは息切れなどによって食欲が落ちてしまうために必要なエネルギー摂取が難しくなり、体力や筋力が落ち、さらに息切れが強くなるという悪循環に陥りやすい傾向にあります。
慢性閉塞性肺疾患の患者さんにやせ型の人が多いのは、十分な栄養摂取ができないことも原因の一つとなっています。体重の減少は要介護、寝たきりにつながるため注意が必要です。
体重が減少しているけど、どうしたらよいのか分からないときは、管理栄養士に相談するのも方法です。
当クリニックでは管理栄養士が在籍し、慢性閉塞性肺疾患の方の栄養相談、食事相談をおこなっています。お気軽にご相談ください。
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誤嚥性肺炎
慢性閉塞性肺疾患の患者さんは、飲み込み障害(嚥下障害)を合併することが多く、口内の汚れや細菌が肺に入って炎症をおこすことがあります。これを誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)といい、慢性閉塞性肺疾患の患者さんにとっては致命的となることもあります。
予防方法としては、歯みがきや入れ歯の清掃をしっかりおこなうほか、定期的に歯科医師や歯科衛生士が歯のクリーニング(清掃)や口腔ケアをおこないます。
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口腔カンジダ症
吸入ステロイド薬は炎症を抑え、気道を広げる作用があるため、慢性閉塞性肺疾患の治療薬として使用されます。一方で吸入ステロイド薬の使用は、口内にカビが繁殖する病気「口腔カンジダ症」の原因となります。
吸入後に口内に残った薬をうがいによって洗い流せば問題はありませんが、うがいをおこなわなかったとき、うがいをしていても体力が低下していたり、口内が汚れていると口腔カンジダ症を発症します。
口腔カンジダ症を発症すると、口の中がヒリヒリ痛む、食べ物を口にしたときに痛む(接触痛)、食べ物の味を感じにくい(味覚障害)などの症状があらわれます。主に薬の使用によって口腔カンジダ症を改善、治していきます。
関連するページ 口腔カンジダ症 原因 治療 Q&A
当クリニックでは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の方の歯科治療に対応させて頂いております。ご不明な点等がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
※当クリニックへのアクセスについては、下記のページをご覧ください。
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