●筋ジストロフィーとは

筋ジストロフィーとは、遺伝子の変異によって身体の筋肉が徐々に壊れていく病気の総称です。筋力が衰えていくため、運動、呼吸、心臓、飲み込み(嚥下)、発音などに関する機能が低下していきます。

国内患者数は2.5万人とされ、古典的病型分類としてはジストロフィノパチー(デュシェンヌ型・ベッカー型、10万人あたり4~5人の割合で発症)、肢帯型(1.5~2人)、先天性(1歳未満で発症、0.4~0.8人)、筋強直性(9~10人)、顔面肩甲上腕型(2人)、エメリー・ドライフス型(0.1人未満)、眼咽頭筋型(40歳以降で発症、0.1人未満)があります。

根本的な治療はなく、テロイド薬による治療、人工呼吸器、心臓ペースメーカーの使用などの対処療法をおこなっていきます。2020年にはデュシェンヌ型筋ジストロフィーの治療薬「ビルトラルセン」が保険承認され、今後も新薬が開発されることが期待されています。

当クリニックは筋ジストロフィーを含む特定医療費(指定難病)助成制度の指定医療機関です。



●筋ジストロフィーと歯科

筋ジストロフィーを発症すると、口唇が閉じにくい、口が開きにくい、かむ力の低下、あごの関節の脱臼、飲み込み(嚥下)障害、発音障害、歯列不正、舌が大きい、丸飲みによる窒息の危険など、様々な症状がお口の機能にあらわれます。


1)虫歯、歯周病
口の運動機能の低下により、口内が汚れやすくなります。また、口が開きにくい、歯列不正、舌が大きいといった症状は、家族や介護者による歯の清掃や口腔ケアを困難なものにして、虫歯、歯周病の原因となります。


2)ドライマウス
かむ力の低下、薬の服用は唾液の分泌を減少させ、口唇が閉じにくい、人工呼吸器の使用は口内を乾燥させ、ドライマウスの原因となります。

関連するページ  ドライマウス(口腔乾燥症)


3)摂食嚥下障害、誤嚥性肺炎
筋力の低下により、かむ力、飲み込む力は低下します。筋力にあわせた食べ物を摂取していきます。また、食べ物や唾液が気管に入ってもむせる反応が出にくく、肺炎をおこすことがあります。

関連するページ  摂食嚥下障害  誤嚥性肺炎  高齢者の食物による窒息事故



●筋ジストロフィーと歯科治療

歯科医院への通院が困難な場合は、歯科医師、歯科衛生士らが自宅や施設に訪問して歯科治療をおこないます。虫歯、歯周病、誤嚥性肺炎の予防のために、定期的に口腔ケアをおこなうほか、必要に応じて治療をおこないます。

ステロイド療法や骨折防止のためにビスホスホネート系薬剤を服用しているときは、感染や顎骨壊死の予防に対する配慮が必要となります。

歯科治療をおこうことで、栄養の摂取、かむ力の維持がはかられます。一方で、適切な治療体位がとれない、飲み込みや呼吸の障害への対応は、歯科治療を難しくし、対応できる歯科医療機関が少ないのが現状となっています。

訪問歯科

関連するページ  訪問歯科  口腔ケア  ステロイド療法  骨吸収抑制薬関連顎骨壊死


当クリニックでは、高次医療機関と連携して筋ジストロフィーの方の歯科治療をおこなっています。歯とお口の健康、歯科治療について、ご不明な点、ご要望等がありましたら、お気軽にご相談ください。



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