薬剤性摂食嚥下障害 横浜・中川駅前歯科クリニック
薬剤性摂食嚥下障害
●薬による摂食嚥下障害

「摂食(せっしょく)」は水分や食物を口に取り込む(食べる)こと、「嚥下(えんげ)」は取り込んだ水分や食べ物を胃へ送り込む(飲み込む)ことをいいます。この機能の障害を「摂食嚥下障害」といいます。

服用している薬が原因で摂食嚥下障害をおこすことが多くあり、食事中の眠気、誤嚥(ごえん、薬などが肺に入ってしまうこと)、むせ、よだれのほか、薬が口内にいつまでも残っていたり、薬が飲み込めないなどの症状があらわれます。

患者さんの8割が70歳以上で、口内に薬が残っていても気付かないことが多くあります。ユトレヒト大学(オランダ)での研究報告では、入院中に抗精神薬を処方された22944人のうち543人が肺炎を発症したなど、摂食嚥下障害を原因とした肺炎のリスクも高まります。

薬

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●摂食嚥下障害をおこすことのある薬

摂食嚥下障害をおこすことのある薬として抗精神薬、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬、抗けいれん薬、抗てんかん薬、抗認知症薬、鎮咳薬などがあります。原因となる薬ではリスペリドン(商品名:リスパダール)、ハロペリドール(同:セレネース)などがあります。


摂食嚥下障害をおこすことのある主な薬
抗精神薬(リスパダール、セレネース、エビリファイ、グラマリール、セロクエル、パキシル)/抗不安薬(コンスタン、セルシン、マイスリー、デパス、メイラックス)/睡眠薬(レンドルミン、サイレース、ベンザリン)/抗てんかん薬(リボトリール)/抗認知症薬(アリセプト)

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●薬によって摂食嚥下障害がおきるわけ

薬の作用によって意識障害、筋力低下、ドライマウスなどがおき、その結果として摂食嚥下障害がおきます。


1)意識障害
飲み込みが障害され、十分にかまずに食べ物のどに入り、肺に食べ物が入る原因となります。睡眠薬、抗てんかん薬など、意識の低下と筋力低下の両者の作用がある薬も多くあります。


2)筋力低下
約30種類の筋肉が活動することで食べ物を飲み込むことができます。筋力低下により、食べ物がのどにつまったままになったり、肺に入ったりします。


3)ドライマウス
多くの薬は口を乾かす作用があり、口が乾くと食べ物がかみにくくなったり、飲み込みにくくなったりします。特に心療内科、精神科で処方される薬は口を乾かす作用が強い傾向にあります。

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●治療方法

多くは服用開始から1週間以内に発症しするものの、服用を中止すると1〜2週間でに多くが回復します。



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